トヨタの低価格戦略
僕は低価格戦略を好んではいないのだけれど。今回も低価格戦略の事例を紹介します。
まずは今朝の記事を確認してみてください。
「ハイブリッド車 トヨタ、200万円切る新型。2011年メド 価格、一般車並み
トヨタ自動車は200万円を切る新型ハイブリッド社を開発し、2011年にも日本で発売する。他車種との部品共通化などでコストを抑え、現行『プリウス』より2-3割安く、ホンダが2月に発売した『インサイト』を下回る価格を目指す」
※日本経済新聞2009年3月13日付記事引用
まとめると、トヨタ自動車が次の展開を2011年を目処に進めていくという話です。
- 製品
- 新型ハイブリッド車
- 価格
- 現行プリウスより2-3割安い。
価格については、さらにいうと、競合であるホンダが2月に発売した『インサイト』を下回る価格を目指す、ということ。
ホンダの『インサイト』
ホンダの『インサイト』が特に注目されたのが「2月の新車販売ランキング」でした。このランキングはまだ記憶に新しい。
2008年の10月頃だろうか。まだ数ヶ月前。僕の知り合いが『プリウス』を購入し、嬉しそうにやや誇らしげにそのことを話していた。そころがわずか数カ月後の2月。
「2月の新車販売ランキング」が発表された。
ホンダの『インサイト』はプリウスを抜き去り、ランキングに入ってきたわけです。しかも、この『インサイト』、価格は最低189万円とお手頃なわけです。
どうでも良い話なのですが。それ以来、僕の知り合いはプリウスのことを一切話さなくなった。
僕が「プリウスのことを全然喋らないな……」と意識しすぎているのかもしれないのですが。
世の中は低価格に向かっている
「セブン&アイ」の格安大衆薬と同様、世の中は低価格に向かっています。ただ、ハイブリッド車は成長期にもあったわけです。
ハイブリッド車の製品ライフサイクル
製品ライフサイクルの視点で考えると、ハイブリッド車はこれまで成長期にありました。
製品ライフサイクルというのは「製品の導入から衰退までのプロセス」のことで。この製品ライフサイクルのプロセスは一般に「導入期、成長期、成熟期、衰退期」の4つに区分され、売上高や利益はそのように推移していくわけです。
- 導入期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
そして、ハイブリッド車は成長期。つまり、認知度は高まり、欲しがる人々が増え、売上が加速度的に伸びる時期(状況)だったわけです。
それがハイブリッド車の世界販売状況は2008年は約43万台の販売と前年比横ばい。
自動車という成熟産業の中で、成長期にあったハイブリッド車に陰りが見えてきたタイミングです。非常に難しい時期に入っています。
この成長期にあったハイブリッド車に対し、トヨタは部品共通化なども図り、低コストを最大限実現させ、今後低価格で成長製品(成長期にあるハイブリッド車)を攻めていくわけです。
低価格戦略(コストリーダーシップ)は規模の経済の世界であり、簡単にいうと、業界1位など企業規模の大きいところが勝つ確率が高いです。「規模の経済」により、圧倒的な低コストを実現できるからです。
今後、トヨタとホンダの戦いがどうなるのかは見ものです。
ただ、これまでもお話しているように、さまざまな大手企業が低価格戦略を取ったとしてもあなたの企業が中小規模の企業であるなら、この低価格戦略に踊らされてはいけません。
大手はその規模の力を用いて、必死に低コスト、低価格を実現させていきます。大手が競争している世界に入り込んでしまうことは避けた方が賢明だからです。中小規模の企業には、その規模を用いた戦い方があるのです。
今回は以上です。
次回をお楽しみに。


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