人口予測で仕事を変える 17(Ver.2)

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「人口予測で仕事を変える 17(Ver.2)」

「少し怖いです」

前回のブログの記事を読まれた方から、そのようなご意見をメールで頂戴した。
確かにそうだ。
私自身、これまで書かせていただいた予測が外れ、今と同じ日本が続いて欲しいと思っている。

でも、人口の予測は大きくはブレない。
20年後の60歳の人口は、今の40歳を見れば良いだけだ。
死亡率、つまり亡くなることでブレることはあっても、突然生まれることはない。
(移民は考えられるが、今のままではそう変わることはない。)

その意味ではその大きな流れに対し、最善の策をとれば良いだけだ。
問題があるところにビジネスがある。
私はそう考えている。
その意味では、新しい状況になれば、新しい問題が生まれ、新しいビジネスが生まれる。

これまで説明したとおり
20年後の2030年の人口ピラミッドでは、人口全体では約10%減だが、人口ピラミッドでは大きな変化が起こる。
2030年の人口ピラミッド

55-85歳の人口が多い。
もはや、消費が期待できる30代、40代は非常に少なくなる。

さらに、今から40年後の2050年
2050年の人口ピラミッド

人口のピークは80歳あたりだ。

お話ししたとおり、
これは既に生まれている人口からの予測。
実現する確率の高い未来だ。
さらに現在以上に日本の金融資産の大半はその高齢者に集中する。

ただし、そのお金の性質を誤解してはいけない

そのお金は今までのものとは違う。
収入がない中で年金のみで生活していくための貴重なお金なのだ。

「高齢者はお金をもっている。だから、高齢者向け商品を販売すれば、儲かる」

などという安易なものではない。

そこで今回は「今後拡大する高齢者のニーズは何か?」ということについて、お話ししていく。
仮に高齢者マーケットを狙うのであれば、そのお金が貴重なものであるということに加え、これからお話するニーズを押さえる必要がある。

平成16年度のものになるが、「高齢者の日常生活に関する意識調査結果」のデータを用いて説明していきたい。

まずは「不安」から探っていきたい。
実は高齢者の中で「不安」を感じている人は67.9%
(これは年々割合が高まっている)

調査対象は2862人
その年齢や貯蓄などの状況によっても「不安」は異なるだろうが・・。
全体としては年々高まっている。
約7割が「不安」を感じているのだ。
そして、その「不安」は次のものだ。

1位:自分や配偶者の健康や病気のこと (71.7%)
2位:自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること(51.8%)
3位:生活のための収入のこと(31.3%)
4位:頼れる人がいなくなり一人きりの暮らしになること(19.1%)
5位:社会の仕組み(法律、社会保障、金融制度)が大きく変わってしまうこと(15.7%)
6位:子供や孫などの将来(14.8%)
7位:家業、家屋、土地や先祖のお墓の管理や相続のこと(7.3%)
8位:だまされたり、犯罪に巻き込まれて財産を失ってしまうこと(6.1%)

1位から3位が大半だ。
その他は割合としては高くない。

大きく2つのことに「不安」を感じている。

「健康」(病気、介護など)と「お金」のことだ

4位以降もその辺りに絡む。
社会の仕組みが変わり、年金などがもらえなくなることを恐れているのも「お金」の不安だ。
だまされたりして、財産を失う不安も「お金」の不安だ。
少し意味が違うのは「子供や孫の将来」と「相続」のことだ。
(「相続」は自分が生きるための「お金」ではない。その意味で若干意味が違う)

圧倒的に多いのは「健康」と「お金」

「お金」のことを心配している高齢者に簡単に消費することを期待する方がおかしい。
収入がないのだ。その状況で年金だけで生活をしている。
社会保障制度などが変わる可能性もあるし、不安は当然だろう。
貯蓄が非常に重要になってくる。
おかしな投資話に騙される方が多いのも、その「お金」の不安が巻き起こすものだ。

話は変わるが、ある通販大手が高齢者向けのカタログなどを作ったことがある。
洋服などを販売しようとしたらしい。
結果はほとんど売れなかった。
その原因も上記を見れば、簡単に理解できるだろう。

洋服も重要だが、優先順位の高いものではない。
そんなことを言っている場合ではないのだ

「健康(生きること)」と「お金」のことを心配に思っているのだ。

さらに、

「高齢者が欲しい情報」という調査結果

高齢者の方に聞いた「欲しい情報は何か?」という調査結果がある。
こちらもほぼ同じことを言っている。

1位:健康づくり(20.2%)
2位:医療(16.6%)
3位:年金(15.8%)

欲しているのは「健康」と「お金」だ。

今後、20年くらいかけて日本国内の高齢化が加速する。
言い換えれば、加速度的に「健康」と「お金」へのニーズは高まっていく。
特に「健康」だ。
高齢の方が「健康」的に暮らしていくためのもの
そこへのニーズが高まっていく。

今でさえ、エバーライフの「皇潤」は500万箱を突破している。
「元気な毎日を過ごしたい。
いつまでも若々しくいたい。
健康を維持したい。
そんな方にオススメします。」
というコピーはまさに高齢者ニーズを満たしている。
こうした高齢者向けの商品やサントリーの人気商品「セサミン」なども高齢化が進めば進むほど、売れていく。

まさに今後の日本に最適なビジネスの1つだ。

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コメント

  1. 山本貴則 より:

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    仰るとおりだと思います。

    日本の人口動態を考えると、日本国内でのビジネスの殆どは、高齢者を意識することになりますね。

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