協力体制
「ブルーボックスがなければアップルもなかったと思う。それは間違いない。この経験からウォズも僕も協力することを学んだし、技術的な問題も解決し、製品化できるという自信を得たんだ」
スティーブ・ジョブズ
【橋本解説】1971年、のちにアップル創業につながる事件が起きた(ジョブズは当時16歳)。エレクトロニクスの天才ウォズニアックが雑誌で「長距離電話をタダでかける方法」という記事を見つける。AT&Tの電話交換機に使われる「トーン」を作り出すことで、長距離電話がタダでかけられることに気づいたのだ。
彼はそれをすぐにジョブズに伝えた。そして、二人は日曜の図書館に忍び込み、トーンや周波数の情報を仕入れる。それまで長距離電話をかける発信機「ブルーボックス」を作った者はいない。でも、ウォズニアックがそれを完成させる。ウォズ以外には成し得ないことだった。
後にウォズニアックは言う。「これほど誇りに思う回路はほかにない・・あれはすごかったって、いまでも思うよ」と。このブルーボックスを使って電話したのが、バチカン宮殿のローマ法王だという話は非常に有名だ。
で、ここでジョブズの頭の中にアイディアが生まれる。「作って売ればいいんだ」と。
「僕がケースや電源、キーパッドなどの部品を集め、いくらで売ればいいのかを考えた」
アップル創業時の役割分担はここではじまったとジョブズは証言している。
材料費約40ドル。それを150ドルで売ろうと考える。100台ほど作り、ほとんどぜんぶ売ってしまった。ジョブズは言う。「ブルーボックスがなければアップルもなかったと思う。それは間違いない。この経験からウォズも僕も協力することを学んだし、技術的な問題も解決し、製品化できるという自信を得たんだ」
アップルの最初の製品は有名なAppleⅠ。でも、僕は「ブルーボックス」こそが最初の製品だと思っている。「いたずら」と「エレクトロニクス」の融合とも言える開発の段階で、世界的企業につながる協力体制もできあがった。
【今日の質問】あなたの目標を実現させる、効果的な協力体制(役割分担)はどのようなものだろうか?
参考:Steve Jobs The Exclusive Biography



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