「ブランドの基礎知識 3」
ブランドは本来は「焼き印」という意味。
もう少し説明をすれば「(他の所有物と区別するための)焼き印」だ。
それがブランドという根本的な意味。
前回はそのようにお話しした。
それをビジネスの視点から言えば、
「(他の商品と区別するための)焼き印」となる。
その意味でアメリカ・マーケティング協会が「ブランド」について説明している「財やサービスを識別させ、競合他社の財やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもののこと」ということは同じことを言っている。
「(商品やサービスを識別させるだけでなく、競合他社の商品やサービスとも区別させる)焼き印」ということだ。その焼き印をここでは「名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいは組み合わせたもの」と説明しているのだ。
では、
今回は顧客の視点から考えていこう
まずは顧客のつもりで考えて欲しい。
あなたが「ブランド」を感じる企業や商品やサービスはどのようなものか?
このブログを読まれるような方には少ないと思うが、時々、高級品のみがブランド力があるものと考えている方がいる。
でも、そうではない。
ブランドというのは「焼き印」なのだ。
その商品やサービスが識別できて、競合他社と区別できるような商品やサービスであれば、それはブランド力があると言える。
つまり、エルメスやメルセデス、BMWのようなものだけではない。
それらは高級ブランドではあるが、ブランド全てではない。
日常、コンビニで購入するようなコカ・コーラだって、マクドナルドだってブランドだ。
世界のブランドランキング上位を見てほしい
このデータは「TOP TEN BRANDS IN 2011」。
Interbrandのものだ。
1位 Coca-Cola
2位 IBM
3位 Microsoft
4位 Google
5位 GE
6位 McDonald’s
7位 Intel
8位 Apple
9位 Disney
10位 Hewlett-Packard
このランキングはあくまで参考にしてほしいだけだ。
重要なことは、あなたがどのような企業、どのような商品、どのようなサービスにブランド力を感じるのか?
まず、それを考えてほしい。
ちなみに私の場合、大好きなアップル。
それにスタバ、コカ・コーラに特に感じる。
先程、お話した「焼き印」
つまり、商品やサービスが識別できて、競合他社と区別できるような商品やサービスという意味では完全に該当する。
あなたがブランド力を感じる企業や商品やサービスについても
その商品やサービスを強く識別できているか?
そして、他の競合商品と区別できるか?
それを考えてほしいのだ。
あなたがブランド力を本当に感じているのであれば、その条件はクリアしているはずだ。
ちなみに、そのようなブランド力がある商品やサービスは市場で一定の地位を確立し続けている。
一瞬だけ地位を得たものではない。
数ヶ月や1年くらいの地位ではなく、一定の地位を得た後、それを長期に渡って維持している。
その中でもGoogleは比較的短いが、Coca-Colaは1880年代あたりから、一定の地位を確立し続けている。
それがブランドだ。
でも、ここで問題がある。
顧客から見た場合、「この商品は識別できる、この商品は他の商品と区別できる」などと考えながら、生活しているわけではない。
確かに企業からすれば、先程の定義は使えるのだが、顧客から見たら、「これは識別できているか?区別できるか?」などと考えてはいない。
そもそも、顧客にとって重要なことはその企業のことでも、商品のことでも、サービスのことでもないのだ。
重要なのは自分のことだ。
さらに重要なことは自分にとって何をやってくれるの?ということだ。
その答えをまずお話しよう。
顧客から考えると、ブランド力のある商品、サービスというのは
「(顧客が期待しているとおりの)独自の経験」を提供できるものだ。
堅苦しく言えば、顧客ベネフィットという言葉のとおり、
「(顧客が期待しているとおりの)独自の利益」でも構わないのだが、「利益」という言葉よりは「経験」の方が理解しやすい。
その意味も含め、次回は「(顧客が期待しているとおりの)独自の経験」について、お話ししていきたい。
(土日は別のお話をするため、次回は来週となる)


コメント