老子との対話 8

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老子との対話 8

数年前、私はあるセミナーに出席した。
セミナーの料金は10万円前後。内容についてはここでは割愛するが、悪くはない内容だった。

セミナーの内容だけではなく、演出のおかげもあった。
講師が話し終え、静まりそうな時にはやる気が高まる曲が流れ、舞台は強烈な光があたる時もあった。内容、音楽、光、それらによって、参加者のモチベーションは一気に高まった。

ところが、セミナーの最後にあることが起きた

「以上でセミナーは終了です。これから、一参加者の方に特別にご提供させていただくものがあります」

そのように言い、100万円弱のセミナーを案内した。
私は職業柄、そのセミナーを客観的に見ていたこともあり、その特別?のセミナーには興味がなく、「そこまでの価値はないな」と考えていた。

だが、周囲の連中は違った。
いきなり、100万円弱ものセミナーの案内をされたというのに、考え込んでいるのだ。

さらに、講師は言った。
「このセミナーは今回出席の○○名様限定です。今回の出席者のみとなります」

セミナーの内容は大したものではなかった。
よく考えれば、参加者の多くがそうであったはずだ。ところが、そのセミナーの雰囲気に加え、「希少性」が人々を一気に後押しした。

参加者の誰かが「申込書をください」と言うと、他の参加者も競うように一斉に手をあげた。
経営者だけではない。普通の会社員の方もだ。収入があるからではなく、ある意味では狂ってしまっていた。きっと、セミナーで熱くなった心を静めることができなかったのだろう。

音楽
講師の声
申し込む皆の姿
沸き上がる皆の声
希少性
これらが人々の行動を誤らせた。

「だから、セミナーとか嫌なんだよ」

そのように言う方もいると思う。
でも、それはセミナーだけではない。人気商品には多かれ少なかれ、その要素がある。

例えばIPHONEなどはまさにそうだ。

IPHONE5はソフトバンクの店舗などで申し込んでも、未だに手に入らない。「2ちゃんねる」などに「アップルストア銀座店にはなかった」とか、「昨日、やっと手に入れた」などと、書き込みがされたり、「価格コム」などに「○○カメラで売っていた」などと書かれると、それらに強い影響を受けるようになる。

それらを見ると、ますますそれを「人気」の商品だと思い、その「希少性」が「買いたい」と思っていなかった人々でさえ、購入に向かわせる。人々の声や「希少性」が人々の行動を狂わせるのだ。

老子はそれを次のように教えてくれる。

「五つの色をまじえた手のこんだ色採は、人間の目をくらませる。五つの音をまじえた手のこんだ音楽は、人間の耳をだめにする。五つの味をまじえた手のこんだ料理は、人間の味覚をそこなう。乗馬や狩猟の歓楽は人間の心を狂気にさせる。手に入りにくい珍しい品は人間の行動を誤らせる。」
参考:老子道徳経

老子は紀元前6世紀の人物とされ、2600年前の人と言われている。だが、ここで書かれている内容はとても2600年前のものとは思えない。現代でも、ここまで明確に伝えられる方は多くないと思う。

専門家の方の解説本などには書かれていないが、今で言うと、NLPに希少性を組み合わせたものだ。シンプルに言えば、最初の4つは、「視覚」「聴覚」「味覚」「体感覚」
そして、最後の1つが「希少性」だ。

この5つが人々の行動を狂わせるとしている。実際、人々が殺到するようなIPHONEなどの商品はまさにここが凄い。

「欲しい」という数多くの書き込み、周りの連中が買う姿、周りの連中が購入したIPHONEなどを『見』て、「いいよね」という周りの連中の声などを『聞』いて、実際に『触』わったりする。さらに、それが『希少性』、つまり、手に入りにくい。「老子」の言葉で言えば、それらが人を狂気にさせている。

だからこそ、古くもなっていないIPHONEを毎年のように多くの人々が買い替える。だからこそ、アップルは世界1の企業にもなっているのだ。

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コメント

  1. まゆみ より:

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