老子との対話 15
「ビジネスはお客さまの問題を解決するもの」とよく言われる。
ファンケルの創業者池森氏は「お客様の問題解決をしない商売は上手くいかなかった」と言っていた。
では、僕たちは「お客さまの問題は何か?」
それを考えていくことになる。
もっと言えば、「世間の人々の問題って何なのか?」「どのようなことで困っているんだろう?」
実際、それを常日頃、考えているビジネスマンの方も多いだろう。
今回はその方法の1つをお伝えして行きたい。
問題を考える時、問題そのものを考えても何一つ考えが浮かばないこともあるだろう。
その時はその「逆」を見ることだ。
「解決策」を見る
「解決策」を見るのだ。
世の中に氾濫している商品やサービス。
その中で非常に売れているもの、普及しているものは求められている「解決策」だ。
今、世の中が求めている解決策ということだ。
その解決策である商品やサービスが何を解決しているのか?
そう考えれば、今求めている「問題」が分かる。
ざっくりと見てみよう。
フェイスブックがなぜあれだけ普及したのか?なぜ、ソーシャルゲームが人気があるのか?
自分の感覚ではなく、実際にはまっている人の声や書き込みを大量に見ていく。すると、出てくるのが「人と人がつながる」ということだ。
仮にそれが解決策だとしたら、そこから逆に考えれば「人と人はつながっていない」ということだ。
実際、様々なデータがそれが「正しい」と言ってくる。年齢別未婚率を見ても、その推移は右肩上がり。
25歳から29歳男性の未婚率は1970年では46%だったものが2010年は71%。
30歳から34歳では70年に11%だったものが47%。
50歳では2%だったものが20%だ。
女性も当然その傾向になっている。
その心理状況もグーグルトレンドなどで見れば、実際に「寂しい」という言葉が増えてきている。
老子はこう説明している。
「すぐれた真実の『道』が衰えて、そこで仁愛と正義を徳として強調することが始まった。
人の知恵とさからしさがあらわれて、そこでたがいにだましあうひどい偽りごとが起こった。
身内の家族が不和になって、そこで子供の孝行と親の慈愛が徳として強調されるようになった。
国家がひどく乱れて、そこで忠義な臣下というものがあらわれた。」
老子道徳経 上篇
逆説の章
この章は非常に優れた逆説の章として有名なもの。
中国思想の第一人者 金谷氏は「仁義とか孝慈とか忠臣などという世間的な儒教の道義は、すべて真実なものが失われた結果としてあらわれたものだ」と解説している。
僕たちは「仁義などがある時代を良い時代だ」と考えてしまう。
でも、それを老子は真っ向から反論する。
仁義などを強調する必要があるのは、それが失われて乱れた状態だからだと言う。
不足しているものだからこそ、それを強調する必要があるんだと。
僕たちのビジネスの世界も同じだ。
失われたものを補完するものが目立ったように売れる。
「人と人がつながっていない」
人との関係性が薄くなったという状態だからこそ、フェイスブックなどが出てくるのだろう。
仮に人と人との関係が濃密であり、大家族で毎日のように多くの人と会っている世界に僕たちがいたら、逆に孤独を求めるようになる。
そのような世界になったら、僕たちは人と人とがつながる商品やサービスではなく、その逆の商品やサービスを求めているだろう。


コメント
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