直感を使え!
「抽象的思考や論理的分析よりも直感的な理解や意識のほうが重要だと、このころに気づいたんだ」
スティーブ・ジョブズ
【橋本解説】大学に入学した1972年の秋、ジョブズは精神世界や悟りにハマる。特にババ・ラム・ダスの「ビー・ヒア・ナウ」の影響を強く受ける。「あれは強烈で、僕はもちろん、友達も多くが感化されたんだ」とジョブズは言う。
ジョブズは図書館に通い、友人のコトケと一緒に禅の本を読みまくる。禅宗などの東洋思想にハマったのは一時の気の迷いでも若気のいたりでもない。ジョブズらしい激しさで追求し、東洋思想を自分の中にとりこんでいった。そして、常人とは違う感覚を手に入れる。
1つが「シンプル」。
もともと彼はシンプルを好む傾向があったけど、それが一気に加速し、究極の「ミニマリスト(最小限主義者)」になっていく。彼はギリギリまで絞り込む。単に禅だけじゃなく、彼の生活全てについて、絞り込んでいく。
友人のコトケもこう証言する。「スティーブは禅と深くかかわり、大きな影響を受けています。ぎりぎりまでそそぎ落としてミニマリスト的な美を追究するのも、厳しく絞り込んでいく集中力も禅から来るものです」と。
そして、もう1つ重要なものがある。それが「直感」だ。ジョブズは言う。
「抽象的思考や論理的分析よりも直感的な理解や意識のほうが重要だと、このころに気づいたんだ」
僕は禅宗などにハマっていたわけじゃないから、彼の見えていた本当のモノは分からない。でも、専門家によっては、動物としての「本能的判断能力」と、人間としての「経験的知識」との両方を総合させた総合的判断能力が直感であり、だから、論理的判断力よりも優っていると言う方もいる。
まあ、細かい話はどうでもいいけど、あなたにもあるはずだ。直感である程度のことが分かってしまうことが。
僕もある。僕はダイレクトマーケティングを15年ほどやってきた。ネットビジネスを中心にやってきたのだけど、WEBで言えば最低でも100以上のプロモーションを毎月展開してきた。1つのプロモーションに用意する広告クリエイティブは4本くらい。月間400、年間4800、15年もやれば、それこそ膨大な量の広告を展開し、分析してきたことになる。
で、それだけ実践し分析してくると、不思議なことに、全く新しいもの(やったことのないもの)でも、一瞬で「これはイケる」とか「ダメだな」と、ある程度の結果が分かるようになってくる。直感的にだ。100%正しいとは言えないけど、ダメなモノはかなりの確率で即座に判断できる。
これは僕だけじゃなく、あなたも長期間取り組んだものがあれば、間違いなくその感覚があるはずだ。その意味で、僕は論理的思考も重要だと思うけど、「直感」の力も重要だと思う。
あなたが何かを考える時はもちろん使える。いや、それだけじゃない。顧客の視点などを考える時もそうだ。多くの顧客は買い物をする時、「論理的に考えて、この買い物が正しいか?」などといちいち考えるわけじゃない。
特にネットビジネスでは直感的に判断される傾向がより高まる。サイトで商品を見た時、一つ一つの商品を論理的に考えるわけじゃなく、瞬時に判断される傾向が高まる。顧客はじっくり読んではくれない。一瞬だ。一瞬の直感でどう思うか?まずはそれが勝負ということだ。
【今日の質問】あなたは直感の力を軽視していないだろうか?利用しているだろうか?
参考:Steve Jobs The Exclusive Biography



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