消費者の感情 11
「無料」にする。
それを実現させるのは「アプリ」や「情報」のようなものだけではない。
前回お話ししたイオンのスーパーなども取り入れつつある。
だが、その他のものでもこれまででは考えもつかないようなことが起きている。
例えば、商品の「価格」の話ではないが、それに影響を与える「人件費」
それをゼロにしたデジカメの工場の話がある。
これは日本経済新聞の5月14日の記事になった話だ。
キャノンがデジカメ生産を無人化し
人手を使わず、ロボットだけで部品を組み立てる。
そのため、人件費は「ゼロ」だ。
これは遠い未来の話ではない。
2015年をメドに国内2工場で稼働させるということだ。
本来、高い精度が求められるデジカメの生産では世界初。
それにより、コスト競争力を高めていく。
当初は国内2工場ということだが、これが実現すれば、世界中どこでも人件費ゼロで同じ精度の工場を稼働させることができる。
今後、人件費ゼロの工場を多数稼動させれば、工場を増やし、ノウハウが蓄積されることで「経験曲線」と「規模の経済」が高まり、圧倒的な低コストを実現させることが可能になるだろう。
それが実現すれば「無料」まで行かなくとも、高精度で低コストを実現できる。
そして、安いから悪いではなく、安くて優れたものが世の中に普及していくことになる。
「低価格」によりこだわる消費者にとっては非常に良い話だ。
でも、
ここまでお話ししても
「どうしても、低価格は無理」
そのような方もいると思う。
その場合、実施すべきは「差別化」だ。
つまり、よそでは手に入らないようなものを販売することだ。
中途半端ではない、圧倒的な「差別化」を実現させる必要がある。
まるで、砂漠の中の水に飢えた人たちに
たった一人で「水」を販売するような
強烈な差別化を実現すること。
それが重要だ。
その方向を狙う方はぜひそれを実現してほしい。
ただ、それであっても、同時に「低価格」を検討すべきだ。
なぜなら、「差別化」を実現しつつ、「低価格」も実現させるようなものも少なくないからだ。
例えば、「マドンナ」
ご存知のとおり、彼女は世界を代表するポップスの女王だ。
言い換えれば、世界を代表する「差別化」とも言える。
彼女の音楽を聴きたいのであれば、彼女のCDなどを聴くしかない。
彼女のライブに行きたければ、彼女のライブに行くしかない。
他では手に入らない。
まさに「差別化」だ。
だが、世界トップクラスの「差別化」を実現した彼女でさえ、「低価格」も活用している。
例えば、
「Complete Studio Albums (1983-2008)」
これは今アマゾンで見ると、国内で3,054円だ。
3,000円というと、国内のCDの一般的な価格と同じだろうと思うかもしれないが、実はそうではない。
アルバム11枚がセットになっているのだ。
127曲で総収録時間10時間20分での値段だ。
1枚あたり400円を切っている。
日本のアマゾンでの口コミは、
「これは買いです」とか
「コストパフォーマンスに拍手!」などと反響が大きい。
世界の「差別化」の代表であっても
「低価格」化も活用する時代だ。
仮にあなたが「差別化」を実現しているとしても、
「価格」に注意を払う必要がある。


コメント
まとめtyaiました【消費者の感情 11】
消費者の感情 11「無料」にする。それを実現させるのは「アプリ」や「情報」のようなものだけではない。前回お話ししたイオンのスーパーなども取り入れつつある。だが、その他のものでもこれまででは考えもつかないようなことが起きている。例えば、商品の「価格」の話…