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「新商品を考える上での1つの切り口 2」
次回、お話しすると話していた「新商品を考える上での1つの切り口」の続きを書いて行きたい。
土日は休みの方が多く、このブログもそれほど読まれていないため、土日は別の話題とさせていただいた。
今回、その続きを説明していきたい。
その前に2日間あいたので、前回のことを少しだけ説明したい。
前回、あなたが電子書籍を出版するケースを考えてきた。
電子書籍のライフサイクルは成長期にある。
しかし、成長期にも当然成功するものと失敗するものがある。
安易に成長期だからと言って、あまり考えずに展開してはいけない。
深堀りをして考えてほしいという説明をした。
特に考えてほしいのが「理由」だ。
「なぜ、顧客はあなたの商品を買わなければいけないのか?」
ここで重要なのは2つの切り口だ。
商品カテゴリーとしての理由(既存の本を競合として考えた場合の理由)と、
商品としての理由の2つだ。
商品カテゴリーとしての理由
既存の本を競合として考えた場合の理由をまず考えてきた。
(既存の本と比べ、なぜあなたの電子書籍を買わなくてはならないかということ)
その一例として「重さ」をあげた。
電子書籍自体は重くはない。
でも、ハードが重い。
iPadはWiFiモデルで680g
キンドルが250g弱。
文庫本のようなものを読むのであれば、1冊150gくらいだ。
iPadを持ち歩くよりは、慣れている文庫本の方が良い。
すると、あなたが販売すべき電子書籍はある程度、重い本になるのだ。
でも、写真集などは難しい。
重いものは1kgを超えるが、写真集の魅力はそのサイズにある。
画面が写真集より小さいiPadやキンドルではその魅力が半減する。
ここは注意が必要だと説明してきた。
少し長くなったが、ここまでが前回までの要点だ。
ここで事例をあげたい。
先日2010年7月23日の紀伊国屋書店のリリース
これは的を得ている。
次のものだ。
「紀伊國屋書店 医学生向け電子書籍の販売開始
株式会社紀伊國屋書店と株式会社ジェイマックシステムは、2010年7月より紀伊國屋書店 医学系大学ブックセンター、及び新宿医書センターにて、『今日の治療薬2010』等のiPhone・iPad対応ダウンロード限定版『iPod touch & iPhoneで使えるセット06-’10 for 医学生』を“紀伊國屋書店特別バージョン”として販売を開始いたしました。
[製品の特長]
・『今日の治療薬2010』等、医学部学生がよく使う医学書や辞典など11種類のコンテン
ツを「紀伊國屋書店特別バージョン」として、86,100円相当を59,800円(税込)にて
提供いたします。
・医療向け計算機能、電子医療辞典等の各コンテンツは串刺し検索が可能となっており
ます。
・外出時に医学書、辞典等を持ち歩くことなく、国家試験対策に取り組むことができま
す。」
専門書は重い
私も学生時代は法学部だった。
確かに小さめの六法全書はあったが、一般的には重いものばかりだ。
それに、経営を学んでいた頃は鞄がはちきれるほど、分厚い本を大量に持ち歩いていた。
上記リリースの医学書
これも重い。
「今日の治療薬2010」1冊で1360ページだ。
その他の本を持ち歩くとなると、重労働をしているようなものだ。
ところが、これが電子書籍になることにより、専門書を持つ必要がなくなる。
しかも、「医学部学生がよく使う医学書や辞典など」を電子書籍としている。
必要性の高い書籍ばかりだろう。
また、既存の書籍ではできなかった計算機能や検索機能があり、それを国家試験対策で使ってくれと説明している。
狙いは正しいと思う。
余談だが、
紀伊国屋書店は、そもそも、医学書に注力している。
新宿には日本最大級の医学書コーナーなどがある「新宿医書センター」も7月16日にオープンしている。
ここには医学書・看護書の品揃えが7万冊だ。
この強みに合致した方向でもあり、今回のリリースはそれを支えてもいる。
話を戻そう。
もう1つの理由が商品としての理由だ
他の既存の本や他の電子書籍がある中で、なぜあなたの商品を買わなくてはならないのか?
これをクリアした商品が賢明だ。
今回のような電子書籍などの場合は新しいことをやる必要はない。
新しい試みという風にメディアで取り上げられることはあったとしても、それが成功するとは限らない。
あなたの企業が中小企業であれば、まずは既存の書籍の世界で絶対に必要とされるものからスタートすべきだ。
既存の書籍には当然のように必要とされているが、電子書籍にはないもの。
これからだ。
ネットが現れた時も同じだった
サイトを電話帳のように調べる「検索」
テレビや新聞などの「ニュース」などに変わるネット上の「ニュース」
こうしたものは絶対に必要だったし、今も残っている。
だからこそ、既に過去成功し、長期的に必要とされているものから狙うべきだ。
ここは長期的に成功が見込める。
それを、先ほどの商品カテゴリーの理由と組み合わせて考える。
あくまでも一例だが、次のような式になる。
「重いもの」×「既存市場で確実に存在するもの」
すると、「辞書」などの必要性が高いことが分かるだろう。
簡単なところでは「英和、和英、英英」などの辞書だ。
そして、電子書籍の成長だけでなく、中国の成長を考えると、中国語関係の辞書。
こうしたものは分かりやすい。
シンプルだ。
重い。
それに、既に既存の書籍の世界で必要性があったもの。
そして、今後の長期的成長も期待できるもの。
そう考えると、中国語関係の辞書は良いだろう。
ただ、機能性を考えるとアプリの方が賢明かもしれない。
実際、
物書堂のiphoneアプリの販売が成功しているのも同じ理由だと思う
彼らは中国語関係の辞典はやっていないと思うが、ウィズダム英和・和英辞典で成功を納め、
さらに「大辞林」を2008年12月にリリースをした。
物書堂のアプリの販売は累計で27万本という成功をおさめたのだ。
話を戻そう。
電子書籍というと完全に新しい世界だ。
だから、それに合ったものを販売しようなどと斬新なことを考えてしまう。
しかし、目の前に過去の成功事例は無数にある。
長期的に成功をおさめたものがあるのだ。
まず押さえるべきは既存の書籍で絶対に必要とされているもの。
これから押さえるべきだ。
既存の本から電子書籍に変わっても、人間が必要とするものが突然変わるとは思えない。
既存の世界に成功するためのヒントがいくつも存在する。
新市場で完全に新商品という切り口は非常に厳しいのだ。
ぜひ、今回の内容を新商品を考える際の1つの参考にしてほしい。
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ブログにて、説明をさせていただきたい。
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