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売れるアイデンティティの基本7
今回で「売れるアイデンティティの基本」のシリーズは終了だ。
ここまでの内容をまとめると
顧客との全接点で
「差別化」を実現する「強み」をもつアイデンティティを伝えて行く。
長期間「一貫」したアイデンティティを伝えて行くのだ。
さらにAIDMAを反映したものにすればなお良い。
(ご不明な方はぜひ復習してほしい)
そこに加えて欲しいのが
「考え方」と「行動」だ。
自社の「考え方」と「行動」を「(差別化を実現する)強み」に合致したものとする。
実際にどのような「考え方」や「行動」を持っているかが重要なわけではない。
顧客から見てどうかということだ。
顧客から見える、あなたの企業の「考え方」や「行動」がその「強み」を生み出すものであることが重要だ。
「考え方」
これを考える上で重要な質問をあげた。
その「考え方」は顧客の欲する「強み」が最大限反映されているか?(顧客)
その「考え方」は競合に優っている「強み」が最大限反映されているか?(競合)
その「考え方」は「強み」が最大限生み出す専門性があるか?(自社1:専門性)
その「考え方」は「強み」が最大限反映されているか?(自社2:強みの反映)
その「考え方」は「強み」をより強化する考え方か?(自社3:成長、イノベーション)
「行動」も同様だ。
その「行動」は顧客の欲する「強み」が最大限反映されているか?(顧客)
その「行動」は競合に優っている「強み」が最大限反映されているか?(競合)
その「行動」は「強み」が最大限生み出す専門性があるか?(自社1:専門性)
その「行動」は「強み」が最大限反映されているか?(自社2:強みの反映)
その「行動」は「強み」をより強化する考え方か?(自社3:成長、イノベーション)
これらの質問により、あなたの企業の「考え方」や「行動」に
顧客が欲する「強み」が反映され
競合に優っている「強み」が反映され
専門性を持ち、それが常に高まる「強み」が反映される。
そして「差別化できる強み」、ひいてはアイデンティティが築かれる。
そう前回は説明をした。
注意すべきことが1つある
このシリーズの前半で
アイデンティティは「環境や時間の変化に関わらず、連続する同一のものであること」という辞書の意味をお伝えした。環境へ時間の変化ですぐに変わるものではなく、ある程度一定のものなのだ。
でも
アイデンティティが変化してしまうケースがある
今回はそれを説明したい。
アイデンティティが変化してしまう原因
それは究極的に言えば顧客との全接点における「考え方」や「行動」の変化によるものだ。
「考え方」や「行動」が変化すれば
「強み(専門性含む)」が変化する。
「強み(専門性含む)」が変化すれば
「アイデンティティ」も変化する。
例えば、フィルム会社が化粧品を出した場合などはどうだろうか?
これも当然変化する。
長い間、販売してきた「フィルムや写真関係の商品」ではなく「化粧品」を販売するのだ。
それは、「化粧品」に対する「考え方」や化粧品販売という「行動」を顧客に示すことになる。
「考え方」と「行動」が変化すれば、「アイデンティティ」も変化する。
当然、アイデンティティの修正が必要になる。
これはご存知のとおり、富士フィルムの例だ。
現在展開中のアスタリフトシリーズ(化粧品)がまさにそれだ。
顧客から見た富士フィルムのアイデンティティ
「フィルムや写真関連の商品を提供する企業」というアイデンティティであった場合
「化粧品」を販売するのは非常に困難だ。
(実際、「富士フィルム」と一緒にネット上で検索されているキーワードは「カメラ」や「フィルム」「写真」などが圧倒的に多い)
なぜなら、アイデンティティには「強み」も反映されている。
「フィルムや写真関連に強い」と言いながら、化粧品を販売することになるからだ。
それは資生堂が化粧品を販売するよりも難易度が高い。
化粧品とそのアイデンティティに関連性がないからだ。
方法は2つ
1つはアイデンティティに合致した商品を提供していくか
(これはアイデンティティをより強固にしていくことにつながる)
そして、もう1つはアイデンティティを修正、変更していくかだ。
アイデンティティとは
顧客から見てその企業について「目」にするもの。
その企業について「耳」にするもの。
その企業について「感」じるもの。
その全て。
そこで自社が示す「考え方」と「行動」を修正していくということだ。
アイデンティティは
商品の売れ行きを高めたり
ブレーキをかけることにもなる。
非常に強力なものなのだ。
アイデンティティに成功している企業はその全接点が美しいほど完成している。
アップルのケースのように
iPhoneやMacBookなどの商品はもちろん
広告などのプロモーション、それにサイトやショップ。
全接点で一貫した考え方と行動を示しているからこそ、強力なアイデンティティが築かれ、それがさらに売上、利益につながっていく。
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