商品を生み出す体制 6

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商品を生み出す体制 6

学生時代のことだ。
私は他大学のサークルなどいくつかのサークルを掛け持ちしていた。
それなりに楽しかったが、自分の中でもやもやとした感情があった。
それは

「楽しいサークルと楽しくないサークルがある」

ということだった。

当時、そのことを考えていた。
「何で、俺はあのサークルは楽しくて、このサークルはつまらないのだろう」

でも、それはサークルでやっていることが楽しいとか、楽しくないということではなかった。
もちろん、それも関係するのかもしれないが、それ以上に重要なのが中心にいるかどうかだった。

サークルの中心で参加していると、様々なことが決められる。
自分のやりたいことが実現していくのだ。
当然、楽しくなってくる。

それに、中心になると、多くの人と接するようになる。
親しい人も増えていくのだ。楽しくないわけがない。

でも、中心から離れ、脇役の存在になると違う。
「毎週月曜日に集まろう」とか言われるだけで、「何で毎週集まる必要があるんだ」などと疑問を持ってしまう。
もちろん、親しい連中と会ったりすることは楽しいのだが、それは別の機会でもできる。
それに、自分がコントロールするのではなく、コントロールされている感じが嫌だった。

つまり、どの世界もそうだが、中心になればなるほど、楽しくなってくる。

これは仕事もそうだ。

脇役でやらされている状況。
それはそれで新入社員などであれば、最初は楽しいかもしれない。
でも、中心の立場を一度経験すると、もはやそれは楽しいものではない。

前回

現在の厳しい消費者に対し、失敗に備え、数多くの商品を作る必要がある。
そのためにまずは「自分」が商品案を考えてほしいとお話しした。

1年に数回ではなく、日々Evernoteなどを活用し、習慣のように考えて行く。
それが重要だと話をした。

でも、これを全従業員の方に押しつけるのは無理だ。
なぜなら、全ての社員が中心になることはあり得ないからだ。
主役がいれば、必ず脇役がいる。

同じように、全ての社員が社長と同じように考えることなどできはしない。
ましてや自ら起業し、ゼロから立ち上げた経営者と同じような視線で物事を見ることなどできない。

「部下は経営者と同じレベルで考えていない」

そのようなことを言う方もいるが、それは仕方がない。
同じではないのだから。

ましてや、経営者自身が「自分」で日々やっていないのに、「(仕事時間以外の時間も使って)君は商品案を毎日10考えろ」と言っても、それを日々やるはずがない。

彼らには彼らの貴重な生活がある。
それを無視し、命じても、それはやるはずがない。

ではどうすれば良いか?

社員も考えるために何をするのか?

もちろん、商品を考えるのは「自分(あなた)」だけでは無理だ。
社員にも考えてもらう。
社員全ての力を使う。
でも、経営者と同じレベルではなく、やれる範囲でだ。

重要なのは仕事をしている時間内で出来ることをさせること。
それに毎日というレベルは避けてほしい。

そして、
社員全員に考えさせる。

「社員」がアイディアを出しやすい制度を設ければ良い。
「事業案」「商品案」のコンテストのようなものをやっているような事例もある。
その形でも良いだろう。

ただし、そのコンテストをただやっても意味がない。
「皆で考えてほしい」という程度では社員も本気にはなれない。

社員にとっての「利益」を考えてほしい

その事業案、商品案の責任者になれるなどの「利益」は必要になる。

これをすると、何が良いか?

その社員は「中心」になれるということだ。

中心になることで仕事は楽しくなる。
先ほどのサークルと同じだ。

「中心」にいると自分でコントロールできる範囲が広がり、「自由」になる。
その「自由」が「楽しさ」を生み、「快楽」につながる。

そして、その案に「参加」することになる。
「参加」させられるのではない。
自ら「参加」するのだ。
それは自らが「責任」を負うことにもつながる。

「快楽」を感じ、自ら「責任」も負うのだ。
本来、相反する「快楽」と「責任」という2つの要素が猛烈に「行動」をさせる。
そして、その「行動」が「成果」につながっていく。

さらに、もう1つ、良いことがある。

「教育」だ。

もっともらしい言い方をすれば「経営者育成」「幹部育成」だ。

社員に対し、経営者や幹部になるために必要なことをどれだけ机上で教えても無理がある。
その責任の重さは実体験でないと理解できない。

もちろん、ゼロから起業する方とは違う。
ゼロから立ち上げる方は資金ショートするリスクを常に感じながら、前に進むのだ。
関連会社や関連事業の責任者とは訳が違う。

でも、それでも一般の従業員とははるかに違う。
社員同士に切磋琢磨させ、「商品案」「事業案」を考えさせ、優れた案の責任者になることが可能だというのは、「自由」、そして「快楽」と「責任」を生むことにつながる。
さらに「教育」にもつながるのだ。
「自由」「快楽」は組織の硬直化を避け、それでも「責任」と「教育」のある規律を持った組織を作ることにもつながるのだ。

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