商品を生み出す体制 3

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商品を生み出す体制 3

では、引き続き、商品を生み出す体制について、お話しして行きたい。

その際にまず重要なこと。
それは

フォーカスしないこと。

前回はそうお話しした。

もちろん、商品の開発段階から勝負をしかけ、成功させていく偉大な経営者もいる。
松下幸之助などは「失敗の重要性」を語っている一方で「自分はまず失敗しない」などと言っている。

とにかく事前に色々な人に聞き、徹底的に調べる。それが「失敗しない」理由だと書籍などでは言っていた。
おそらく、松下幸之助の「徹底的に調べる」というのは半端ないものなのだろう。

実は、これは投資家ウォーレン・バフェットもそうだ。
彼もまた論理的な要素で判断するのみではなく、徹底的に現場、投資先を視察し、社員の様子を見て、投資をしていた。実際、外から見ると「最高の企業」であっても、中で働いている方からすると、とても「最高の企業」とは言えない場合もある。いや、それどころか「ウチはダメですよ」などと言っている場合もある。

そのようなものを見抜き、本物を探していく。
そして、長期投資をし、2007年には世界長者番付で世界1にもなる世界最高の投資家になった。

でも、私はそれは天才の中の天才だと思う。

多くはそうは行かない

有名、かつ偉大な経営者だって失敗だらけだ。
有名どころであれば、
ファーストリテイリングの柳井氏の「一勝九敗」もそうだし、
スティーブ・ジョブズだって、全ての事業で成功しているわけではない。

だったら、どうすれば良いのか?

「失敗」をすることを認めることだ。
逆に言えば、「この事業が失敗したら、もう終わり」というような「フォーカス」はしないこと。
最初の段階はフォーカスしないことだ。

分散投資で言われているように、まさに「卵は1つのカゴに盛るな」だ。
あの言葉のとおり、フォーカスしてしまったら、その1回の勝負に負ければ、それで終わりだ。
(もちろん、バフェットのように緻密な準備をし、最初からフォーカスできる方は「卵は1つのカゴに盛れ」だが、その場合は圧倒的な事前準備が必要となる。)

そのため、最初の段階ではフォーカスしない。

フォーカスせずに、分散的に膨大な商品(事業)案を考え、それを多面的に検証し、絞り込まれた複数の案で商品をつくる。そして、成功する確率が高い商品を見いだしたら、その段階でフォーカスする。
それが現在の状況には適している。

まさに広告と同じだ

以前もご紹介した「スプリット・ラン」
それと同じだ。

これは、「A/Bテスト」、「A/Bスプリット」とも呼ばれているもの。

2つ以上の広告を掲載して、
その広告の良い方を選択していく。

実際にこれを常にやっている方であれば、分かると思うが、「自分の思い込み」などまず当たらない。
これが良いだろうと思うものと違うものがレスポンスが高い場合もあるのだ。

その時にスプリットするのは可能な限り、フォーカスしないことだ。
狭い範囲ではなく、広い範囲で広告案を考え、それを広く試すことが重要になってくる。

まさに商品でそれをやるのだ。

日本は非常に厳しくなっている。
いや、今後もなっていく。

多くの消費者はお金に余裕があるわけではない。
気持ちにも余裕があるわけではない。

facebookなどに時間を費やし、それに対して、お金を使っていない。
お金を使わないで楽しむ生活をしている。

お金を使わず、ある種の快楽が得られる世の中では
当然、以前よりも売れなくなるし、成功確率が高い商品づくりだって、難しくなってくる。

この厳しい状況では「成功」を前提としてはいけない。
むしろ、「失敗」を前提とし、それを「成功」に結びつけることが重要だ。

すると、「失敗」など怖くはない。

だからと言って、1つ1つの事業や商品を「失敗する」と考えてやるわけではない。
1つ1つは「成功する」と思って限界までやり抜く。
でも、「失敗した」としても、対応可能にするのだ。

では、それを前提とした
複数の商品を考える体制について、次からお話ししていきたい。

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