商品を生み出す体制 1
前回、予告をさせていただいたとおり、
今回から「商品」を生み出す体制についてお話しして行きたい。
最近、何人かの経営者とお話ししている中、
「商品」の話がなることがある。
共通して出る話は
「売れる商品はすぐに分かる」というものだ。
新商品を販売し、売れるものは一瞬にして反響が違う。
そのような話だった。
もちろん、これは注意が必要だ。
売れるには顧客に「買う」行動をしてもらう必要があり、
行動してもらうためには顧客に信じてもらう必要があり、
信じてもらうためには顧客に「商品」を見てもらう必要がある。
その最初の段階の「商品」を見てもらっていないのであれば、優れた新商品であっても売れない。
それは当然のことだが、ここは勘違いしないでいただきたい。
「売れない商品なのか?」
「売れる商品だが、売っていないのか?」
この2つは結果は同じだが、全く違うことを意味する。
話を戻そう。
その経営者連中は次のように話した。
「ただ、その優れた新商品はそう見つからない」
これは「間違いだ」と言いたいが、
「見つかりづらくなっている」のは事実だ。
理由は簡単だ。
お客の「お金」と「意識」に問題があるのだ。
まず「お金」の問題
年収は極端に下がっている。
どのようなデータの数値を見ても同じようなことを示しているが、例えば「民間給与実態統計調査」では、平均年収は平成9年度の467万円をピークに平成21年度の406万円に急降下。
平成22年に412万円と若干上昇したが、基本的には下がってきている。
世帯年収も同じだ。
基本的には減少している。
さらに、「意識」も同じだ。
「国民生活基礎調査ー生活意識の状況」でも、生活は「大変苦しい」「やや苦しい」が非常に多く、全世帯中、「苦しい」と答えたのは50%を超える。
「ゆとりがある人もいるだろう?」
確かにいる。
世の中、どのような時も稼ぐ人は稼ぐ。
年収だって、1億円を超えるような連中もいる。
月収で1千万円を超えるような人もいる。
でも、そのような連中も含め、「ゆとりがある」と答えたのは全体の5%にも満たない。
前回のシリーズの「少数」を「多数」が支えているという話同様の結果だ。
(もちろん、相続などで莫大な資産がある方もいるだろうが。。)
「普通」と答えている方もいるが、それも「ゆとりがある」というレベルではない。
意識も多少の上下はあるが、基本的には下がっている。
「買わない」のだ。
時間がある方はフォーブスの世界長者番付などを見てほしい。
それを見れば、気がつくと思うが、億万長者のランキングにいるビル・ゲイツやウォーレン・バフェットなどトップ3の常連の連中は、以前から存在する億万長者のタイプだ。
でも、24位にランクインしているグーグルの創業者ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン。
35位にランクインしているフェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ。
彼らのように最近ランクインした連中の中で目立つのは、
いわゆる直接的なユーザーにはお金を払わせないビジネスをやっていることだ。
「フリー」の題材で出てくるように、全く払わせないのだ。
まさに「お金」もなく、「生活は苦しい」という人々に合致しているサービスだ。
日本だけでなく、不況が続く先進国はもちろん、途上国にとっても。
いずれにせよ。それに適しているサービスだ。
厳しくなればなるほど、
人々はお金を使わないサービスに「お金を使わずに楽しめて、ありがたい」と使う。
それに対して、多くの企業はこの不況の中、「少しでも集客をしなければ」とネット広告にお金を使う。
(アップルのジョブズは亡くなったので、先ほどのランキングには掲載されていなかったが、アップルは有料だが、低価格で芸術品のような商品だ。無料のアプリだって使える。「フリー」までは行かないが、この不況に合致している)
つまり、
「お金がない」
「生活は苦しい」
そのような人が多い中で、ビジネスをしなければならない。
おそらく、このブログを読んでいる方の中にも
「最近、以前売れていた商品が売れなくなった」と悩んでいる方もいるだろうし、
「売れる商品を考えたい」と思っている方もいるだろう。
だからこそ、どのように「商品」を考える体制を構築するのか?
それをお話しして行きたい。
ただし、新商品を生み出す「考え方」という話ではない。
「考え方」ではなく、「体制」の問題にフォーカスしてお話しして行きたい。
それでは次回を楽しみにしていただきたい。


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