伊調馨の真の目標

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伊調馨の真の目標

目標は高すぎもいけない。低すぎてもいけない。

もちろん、目標の高さは人によって違う。

その人次第だ。
ビジネスで言えば、ある人にとっては、年商100億円もしくは年商1000億円という目標が最適かもしれない。

でも、自分に自信がなく、
自分自身でお金を生み出すことさえ「自信」がないという方にとってはそのような目標はまさに夢物語。

一生懸命、目標を設定し、それを毎日のように確認し、手帳に書こうが、
「俺にそのような目標を達成できるわけがない」

そう感じてしまう。
心のどこかで、そんな目標は実現するわけがないと思っているのだ。
叶うわけがない。

オプトの鉢嶺社長が日本電産の永守社長に
「売上1000億目標で達成するより、売上1兆円目標で5000億円しか達成できなかった方がよほど偉い」と言われたことがあるらしい。
(確か鉢嶺社長のブログだったような気がするが。。)

今の現状がどうかではない。
自信というものは単なる「思い込み」
売上1兆円を目標として、「俺にはできる」と自分を信じることができれば、その目標は効果があると思う。

では、
目標は大きい方が良いのか?
小さい方が良いのか?

目標は限りなく大きい方が良い。
最大限だ。
自分の「やる気」が出る、信じることができる最大限の目標とすべきだ。
それ以上になると、自信がない目標になり、「どうせ、無理だろう」と「やる気」など出なくなる。

また、注意が必要なのは目標は小さすぎると「やる気」が出なくなる。

それに一度達成した目標に対するモチベーションは確実に減る。
最初に持っていた「やる気」ではなくなるのだ。

例えば、個人の目標として「年収を2,000万円にしたい」としよう。
その目標が他人から見て「大きい」ものでも、自分自身がそれを既に実現していると、もはやそれは大した目標ではなくなる。
さらに次の目標が必要になるのだ。

どれだけ素晴らしいものであっても、それを達成する度に
1度目、2度目とモチベーションは低下していく。

オリンピックでの金メダル3連覇

これは周囲が思う以上に、モチベーションが低下していくものだと思う。
「三連覇自体は素晴らしい」
それは間違いないと思う。
私自身もそれに対して、異論はない。

さらに「三連覇」を「四連覇」「五連覇」と成し遂げれば、それはさらに素晴らしいものになるかもしれない。
でも、選手本人がそれをどう思うかだ。
私も含め、世間の人々は「凄い」と言うだろう。
「そんなヤツはいない」と。

でも、冷静に考えれば、これは大変なことなのだ。
何しろ、「金メダル」は一度獲得しているのだ。
「銀メダル」を獲得し、次に「金メダル」を獲得する選手とは明らかに違う。
同じ目標を繰り返し実現することになる。

あるのは「連覇」ということだけだ。

「三連覇」ということは十分にモチベーションになるのでは?
そう考えている方もいると思うが、私はそうは思わない。

北島康介はまさにそうだった。
アテネ、北京と五輪を連覇した後、自分より速い選手はほとんどいなかった。

だからこそ、1年間も休んだ。
さらに、環境さえ変えた。
北島選手の成功要因の一つである平井コーチのもとを離れ、練習環境を米国に変えた。
自分の「心」の火を燃やし続けることが非常に困難だったのだろう。

これまでの北島選手の言葉を思い返して欲しい。
「何も犠牲にしてません。ただ泳ぐのが好きだからできただけです」とか、
「気持ちいい。ちょー気持ちいい。」
そのように自発的なモチベーションが全てだった選手。

それが周囲の期待に応えようとしたのが今回の三連覇だったのだと思う。

だが、北島選手が思い入れが強かった男子400Mメドレーリレーは本当に素晴らしく、まさに金メダルの泳ぎだった。
第1泳者の入江が2位で戻ってきて、そこから第2泳者の北島が会心の泳ぎで1位に浮上した。

驚くのはタイムだ。
リレーなので、個人の記録と単純に比較できないが、58秒64と北島自身の日本記録を大きく超える記録で1位に浮上したのだ。
(北島は100M平泳ぎ決勝のタイムは59秒79だった。)
そして、日本初のメドレーリレー銀メダルを獲得した。

1秒ほど個人で泳いだ時よりも早かった。
それは北島自身が「仲間と勝ちたい」というモチベーションを持っていたからだろう。
まだ勝ち取ったことがないメドレーリレーでの「銀メダル」を獲得したかったのだろう。

では、伊調馨はどうなのか?

同じように3連覇に対して、どのようにモチベーションを維持したのか?
北島のメドレーリレーのように「仲間」をモチベーションにすることもできないのだ。
今回、それを少し調べてみた。

伊調馨も同じだった。

やはり、アテネ、北京と2連覇を成し遂げた後、目標がなくなった。
しかも、「姉妹で金メダルを目指してた」ので、姉である千春さんが現役を引退すると、「三連覇は無意味」と感じていたらしい。
周囲の期待があっても、自分のモチベーションがないのだ。当然だ。

そして、姉の千春さんと休養をとり、レスリングから離れた。
カナダに行き、異国で2人暮らしをし、カンガリー大学で英語を学び、野菜のたくさん入ったポトフを毎日のように食べ、レスリングをしないどころか、レスリングの話も一切しなかった。
英語を学ぶ自分が新鮮だったらしい。

そこから、約1年、レスリングから離れた。

その後、これまでの生活を一変し、都内で一人暮らしを始めた。
(ここは北島が米国に本拠地を移したのと一緒だ。同じ環境ではもはやモチベーションを維持できなかったのだろう)

そして、あることでモチベーションは急激に高まる。
大学や自衛隊に出稽古に行き、男子代表の合宿にも参加した。
男子とレスリングの練習をすることで、自分の技の未熟さを感じたのだ。

女子では無敵の伊調も男子代表のレベルは高かった。
「男は凄い」
まだ、知らなかった世界があったのだ。

だからこそ、決勝の試合後、彼女はこう言った。
「3連覇を目指してやってきたわけではない」と。

さらに、金メダルを獲得したにもかかわらず、自分の理想のレスリングができなかったこと。
男子から学んだ技を出しきれなかったこと。
それを悔しがったのだ。

金メダルではなく、はるか先の高い目標を目指していたのだ。

他人ではない。
自分自身が本気で燃えることができる目標
それが大切なのだと私は思う。

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コメント

  1. SECRET: 0
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    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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