人口予測で仕事を変える 5(Ver.2)

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「人口予測で仕事を変える 5(Ver.2)」

1945年。
第二次世界大戦が終わった年。
この年に日本は敗戦国となった。

その敗戦国だった日本がGDPで世界2位にまでなった。

これは凄まじいことだ。
東京大空襲の写真はここではあえて掲載しないが、本当にひどい状態。
比較的落ち着いた状態。
米兵が撮った写真でも、新宿駅は次のような状況だった。

1945年に米兵が撮った新宿駅の写真

それが急速に成長していった。

原因は何か?
もちろん、様々なことが考えられる。

でも、私はここでも人口ピラミッドの力が非常に大きいと考えている。
まず戦後の日本。
1950年の人口ピラミッドを見てほしい。

1950年の人口ピラミッド

まさに途上国型のピラミッドだ。
団塊の世代が底辺にいる。

その団塊の世代は2010年現在、
60年が経過し、60歳以上になっている。
それがこれだ。

2010年の人口ピラミッド

2010年の人口ピラミッドでは60歳以上が非常に多いピラミッド。
そして、次に多いのがその団塊の世代の子供たち
団塊ジュニアだ。

戦後の日本
それは、大人は少なく、子供だらけの世の中だ。
その代表が団塊の世代。
そして、その団塊の世代が親になる年齢になる時、それは親となる人が増えることを意味する。当然、子供も多くなる。
だからこそ、今は35~40歳が多いのだ。

そして、今度は逆だ。
親が少なくなる。だから、一層子供は減るのだ。
大人だらけで子供がいない世の中。
それはさらに高齢者だらけで子供どころか、大人も減って行く。

人口ピラミッドで見ると、戦後の状況は最高だったのだ

底辺に人が多いのだ。
そのため、膨大な労働力と膨大な消費者が期待できる。
しかも、その大半は若者だ。
国としても、企業としても、コストはかからない。
賃金だって、戦後の日本で、さらに若者だから、圧倒的に低くてすんだのだ。

そこに先進国の技術を真似し、成長の軌道に乗れば、その労働力と消費は一層高まっていく。だからこそ、成長してきたのだ。

しかし、今日本は団塊ジュニアである35~40歳あたりをピークに激減している。
これから、労働人口は少なくなる。
高齢者を多く抱え、労働力と消費者は激減していく。
市場は縮小するのに、国としても企業としても高コストを負担していくことになる。税金も多く課せられている。
悲観的になる必要はないが、人口ピラミッドの観点から考えると、戦略なしにやっていたら、うまく行かない。

クライアントとのミーティングの中でもこれを逆手に取ることをお話しさせていただく。それを利用する方法を考える必要があるのだ。

比べてほしいのが、

中国やインド

この2つの国が良い悪いはともかくとして、人口ピラミッドの視点から見ると、恵まれている国だ。

まずはGDPの成長率が9%の中国
その人口ピラミッドを見てほしい。

中国の人口ピラミッド

2000年の中国の場合、30‐34歳と10‐14歳がピークになっている。
2010年現在(10年経過)で考えると、40‐44歳と20‐24歳だ。
働き盛りであり、消費も激しい年齢層だ。
しかも、人口は13億
貧富の差も激しいのだ。
この「貧富の差」があることがダメだと言う方もいるが、そう悪いことばかりではない。貧しい方がいることは労働力の意味でも、消費力の意味でも重要だ。
今後10年。いや20年くらいは労働力の面でも、消費の面でも非常に良い状況だと思う。

日本は2000年段階で50‐54歳と25‐29歳がピーク
2010年で考えると、60‐64歳と35‐39歳がピークだ。
あと20年経過したら、80‐84歳と55‐59歳がピークとなるのだ。
相当、厳しい状況になる。

次にインドだ

インドの人口ピラミッド

まさに敗戦後の日本と同じようなピラミッド
典型的な途上国のピラミッドだ。

10‐14歳がピークとなっているが、2010年現在で考えると大体20‐24歳がピークという形だろう。

中国以上に完全なピラミッド。
高齢者の割合は少なく、若者ばかりだ。
労働力、消費の面から見ても、これからますます伸びる状況にある。
さらに出産する世代が多いことから、まだまだ人口は伸びるだろう。
こちらも人口は約12億人

この2つの国が今後どうなるかは様々な意見があるだろう。
しかし、間違いなく予測できる人口ピラミッド
その点では有望な国だ。
そのピラミッドに適切な戦略があれば、伸びる可能性が高いだろう。

各国の人口ピラミッドと状況を見ていくと、全く違う面が見えてくる。
ぜひ、色々な国をチェックしてほしい。

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