マクドナルド創業者「事業成功の方法」
「老子との対話」をお休みし、前々回にご紹介したマクドナルド創業者レイ・クロックの考え方をもう少し話したい。
今回の話は全体像から考えるべきか、細部から考えるべきかという話だ。
僕が会社員の時は完全に全体像から考える方法をとっていた。
企画書を作る時などはそちらの方が楽なのだ。
全体のイメージをとらえ、そこに肉付けをするイメージだ。
でも、これが起業になるとなかなかうまく行かない。
起業したことがある方なら分かるだろう。
そもそも、
先が見えない
全体像を描こうにも、完璧な全体像を描ける段階にないのだ。
自分の事業にとっての顧客が誰かも分からない。
最適な商品も分からない。
最適なプロモーションだって分からない。
サイトや広告だって完璧どころか、少しも分からない。
そのような状況で前に進むのだ。
全体像を描いてもほとんどが机上の空論だ。
誤解しないでほしいが、全体像を描いてはいけないということではない。
全体を認識するために描くのは良いと思う。
ただし、それを完璧にすることはできない。
全体像を描くのに半年をかけ、
その全体像の計画を実現するのに半年をかけ、
ビジネスをスタートしたら、ほとんど売れなかった。
そこで失敗が分かったら、1年を棒に振ることになる。
かけた時間、労力、お金、全てが無駄になる。
重要なのは完璧な全体ではない。
必要な目の前のことを一歩一歩進めていくしかない。
あなたが起業する上で、
あなたにとっての正確な地図はない
例えば、世の中に地図というものがなく、iPhoneなどもなく、交通標識もないとしよう。
あなたが住んでいるのは東京のある場所。そこから新宿駅に向かう。
一歩一歩進んでいく。
地図も標識もiPhoneなどもない。
そのため、自分の勘で歩くか、誰かに聞きながら歩くかだ。
「あっちの方だよ。」
「○○通りを通って行った方がいいよ。」
「こっちは逆だよ。」
自ら道を誤ってしまう場合もある。
いい加減に道を教える人もいる。
一度も間違えないわけがない。
失敗しながら、前に進む。
失敗に出会ったら、それを成功に近づけることをして進む。
新宿まで行ったことがないのに、道順も知らなく、正確な地図もないのに、自分の考えだけで新宿までの全体の地図を書き、それを信じて歩いたら、全く正反対の方向に進んでしまうこともある。
だからこそ、
目の前のことを一つ一つ進めることだ。
失敗に注意しつつ、成功に近づけることだ。
それを積み重ね、大きなことを実現させる。
それが理想だと最近の僕は考えている。
レイ・クロックは言う。
「完全なシステムを初めから考えつく人もいるが、私はそのような全体構想パターンでは考えず、まず細部を十分に検討し、完成させてから全体像にとりかかった。私にとってはこちらのほうがはるかに柔軟性に富んだアプローチだった」
注意してほしいのは目的が必要じゃないという話ではない。
全体像が必要じゃないという話でもない。
完璧な全体像を作ること、完璧な全体像を信じて進むことが危険だと言っているのだ。
100%の計画を立てることは必要ないのだ。


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