ブラックベリーのタッチパネル搭載は成功するか?

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「ブラックベリーのタッチパネル搭載は成功するか?」

ライフサイクルの成長期に乗る重要性については、これまでも話して来た。

成長している事業、商品。
それに乗ることは上りのエスカレーターの上に乗っているようなものだ。
他の企業が階段を自力で上っている中、エスカレーターの上に乗りながら、さらに上れば良い。
その意味で、成長期の事業、商品にうまく乗ることは非常に重要なのだ。

グーグルだって、アップルだってそうだ。
国内だったら、楽天などもそうだ。
いや、そのような企業など無数に存在する。
彼らはその成長の波にうまく乗って来た。

ただ、ここで注意点がある

例え、成長する要素であっても、自社の強みを失う可能性がある要素を取り入れてはいけないということだ。
ここ最近、伸びまくっているアップルを見てほしい。
自社の強み以外には手を出さない。
自社の強みを少しずつ拡大させていくようにしているだけだ。
乱暴に言うと「良い」ものだからと言って、何でも取り入れても、それは何も生まない。
「良い」ものを取り入れるから、より良くなるというものではないのだ。

特に消費低迷の状況の中では、爆発的に売れるのはその企業しか提供できない商品だ。
中途半端なものでは勝ち目がない。

ブラックベリーという携帯電話がある

使っている方もいるだろう。
(私自身も使おうとしたことがある。
今は携帯を2つ使っていて、iPhoneも使っているので、買うつもりはない。でも、素晴らしい携帯電話だと思う)

ブラックベリーの強み

ユーザーの口コミを読んでいると、「機能美」とか「操作性の高いキー入力」とある。
まさにそのとおりだと思う。
私が欲しかったのもそこだ。

むき出しのキーボードを使い、ガッガッと入力していく。
ビジネスをするための携帯という印象
軟弱なタッチパネルなどではなく、キーボードだ。

私はiPhoneファンだが、それでもあのビジネスのイメージが好きだ。
ユーザーの口コミを読んでも、やはり、強みは「操作性の高いキーボード」だ。
それがむき出しになっている「機能美」がビジネスをする者にとって魅力的なものなのだろう。
まさにビジネスのための携帯だったのだ。

しかし、このブラックベリーは次の中途半端な展開をするらしい。

「『ブラックベリー』 タッチパネル搭載の新機種
タッチパネルを搭載したブラックベリーの新機種
カナダの携帯電話端末大手リサーチ・イン・モーション(RIM)は3日、高機能携帯電話(スマートフォン)『ブラックベリートーチ9800』を12日に発売すると発表した。
指で触れて操作するタッチパネルを搭載するなど使い勝手を高めた。
ブラックベリーはスマートフォンの草分けだが競争激化でシェアは低下傾向にあり、新機種で巻き返す。」
引用:2010年8月4日 日本経済新聞

※ちなみに、 RIMのシェアは低下しているが、未だ今年1~6月期で33%と首位は維持している。

この商品の強みは先ほど説明したとおり、ユーザーの評価では「キーボード」だ。
そして、キーボードがむき出しになっている機能美。
だからこそ、ビジネスマンに受けていた。
しかし、今回のタッチパネルの搭載でそうではなくなる。

タッチパネルで利便性を向上させるとあるが、これは微妙だ

「キーボードむき出しの機能美」という強みはない。
中途半端の携帯でしかない。
断言はできないが、まず失敗するだろう。

しかも、タッチパネルの方向に進むということは、そのブラックベリーの強みから競合のタッチパネル携帯の方向に歩みよる形になる。
先ほど、説明したとおり、競合が増加したことで苦戦はしているが、まだ RIMのシェアは33%と首位なのだ。

iPhoneなどは確かに伸びている、その意味で成長しているのは間違いない。
だからと言って、自社商品の強みを失うような要素であるタッチパネルを取り入れることはない。

それに強みではないタッチパネルを搭載すると、強みの核である「キーボード(キー入力)」の顧客への訴求力は確実に低下する。
その中途半端な訴求力では、これまでのようなビジネスマンをつなぎ止めることはできないだろう。
また、ビジネスマン以外にはこのような中途半端な携帯では受けない。

使い勝手を向上させる?

タッチパネルはそれだけで使えるように努力するからこそ、極限まで使い勝手を追求したものになる。
しかし、キーとタッチパネルがあるため、中途半端な操作性になるはずだ。
(シャープのSH-04も似たようなものだった。あれも両方を狙い、ユーザーは不満だらけだった。)

当然、「タッチパネルだけのiPhoneなどと比べると、圧倒的に使い勝手が悪い」という評判が立ち、その評判がブラックベリーの強みを失わせる可能性が高い。

現在は不況だ

その意味で強みをさらに磨いたような商品こそが爆発的に売れる。
弱みを補って、平均レベルになったような商品では売れるわけがないのだ。

成長期の要素を取り入れる時は、商品の「強み」を考えてほしい。
顧客はその商品の何を強みと考えているのか?
「なぜ、他の商品ではなく、その商品を選んだのか?」という理由を考えてほしいのだ。
そして、それをさらに強化することはできないか?
まず、考えるべきはそこだ。

ブラックベリーの今回の展開は強みではない「タッチパネル」を中途半端に補完し、強みの「キーボード」の訴求力を低下させ、さらに商品自体の差別化を失い、商品全体の訴求力(「ビジネス仕様携帯」など)も失うことになるだろう。

今後の動きを見て行きたいと思う。

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