「ピザ定食はアリか?ナシか? 6」
前回は2つのことを考えていただいた。
「常に事実を探る」そして「トップクラスの商品でも全ての顧客に売れているわけではない」という考え方を用い、ドミノピザ関西限定のWEBキャンペーン「ピザ定食」について、お話ししてきた。
具体的にしていくと、この言葉の重みが理解していただけたと思う。
この2つの考え方を用いることで、
正反対の結論になることもあるのだ。
そして、大人気商品でも実質10%以下になるという話をした。
さて、本日は金曜日。
土日は平日とは異なり、別のお話をするため、前回の内容に少し付け加えた話とさせていただきたい。
実際の数字を用いる
今回は実際の数字を用いて、具体的に考えていこう。
リアルな数字を見ていくと、「トップクラスの商品でも全ての顧客に売れているわけではない」ことが、より理解していただけるだろう。
さらに、なぜ「自らの強みを見出し、それを発揮すること」の重要性も分かっていただけると思う。
数字を見ていこう
今、対象としているのは「ピザ定食」
その意味では商品の売上を見ていくのが賢明だ。
あなたのビジネスについて、考えていくのであれば、自社の商品、サービスの売上を確認すれば良いだけだ。
でも、競合他社や他業界の企業の商品毎の売上が分からないのであれば、別の方法から見ていくことになる。
今回はそのうちの1つ、企業から見ていくとしよう。
これなら、簡単にできる。
2011年3月現在のドミノピザの売上高は167億円。
そして、ピザ業界の市場規模は2271億円(参考:ピザ協議会)
そこから、試算するとシェアは7.4%。
さらに市場を宅配ピザ市場に絞り込んでみよう。
すると、市場規模は約1400億円。11.9%となる。
約10%だ。
でも、お伝えしたとおり、企業全体を知りたいわけではない。
今やっているのは「ピザ定食」の検討だ。
言い換えれば、商品の検討だ。
1商品あたりのシェアを考えていくのであれば、単純に計算すれば売上高167億円を商品数で割ったのが1商品あたりの売上となる。
サイト上に掲載されている商品数は約55(MやLなどのサイズはカウントしていない)。
すると、1商品あたりの売上は約3億円。
ピザ業界の市場規模2271億円から算出すると0.13%。
宅配ピザの市場規模1400億円から算出すると0.21%となる。
「全ての商品が同じように売れているわけではないでしょう。
売れている商品もあるし、売れていない商品もあるのだから」
そう考えた方もいるかもしれない。
その場合は、このブログで何度もご紹介しているパレートの法則を活用すれば良い。
言い換えれば、80:20の法則だ。
これを使うのであれば、売上の8割は2割の商品が生み出していると考えられる。
それで計算すれば、よく売れている商品は約12億円の売上を上げている。
ピザ業界の市場規模から算出すると0.53%。
宅配ピザの市場規模から算出すると0.86%となる。
ピザ業界の市場規模で考えれば
企業全体の売上から考えれば7.4%。
商品単位の売上から考えれば0.13%は。売れても0.53%だ。
前回お話したAKB。
彼女らの2010年に話題になった「Everyday,カチューシャ」のCDはわずか2日で108.5万枚
日本トップとも言える人気グループで、投票券など買わせる仕組みがあっても0.78%とお伝えした。
でも、これは「全人口」の0.78%だ。
0.78%でも凄まじいのだ。
(もちろん、全人口でなく、実際の対象となる市場で考えれば、さらに高くなる)
このように考えても、「ピザ定食」の「アリ」か「ナシ」かを50%を超えたかどうかで判断することがどれだけ誤ったことか理解していただけるだろう。
このことが何を意味するのか?
重要なのは「ピザ定食」の「アリ」か「ナシ」かを判断することではない。
あなたの商品やサービスも皆に好かれる必要がないのだ。
あなたのビジネスの商品やサービスの「強み」を用い、
それを「強み」と感じる顧客のみ相手にすれば良いのだ。
全ての人に賛成されなくとも良い。
全ての人に知っていただく必要はないし、
全ての人に認めてもらう必要もない。
あなたの商品の真の強みを理解してくれる人に届ければ良いだけだ。


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