スペインの旅「質と美」3
前回、アルハンブラ宮殿の歴史について、お話しした。
1492年キリスト教国によるレコンキスタ(領土回復)により、ついにグラナダは陥落した。
そして、数多くのモスクは教会へと変えられた。
それでも、アルハンブラ宮殿は残り、世界中の人々を今も魅了している。
そのようにお話しした。
2012年1月下旬
私はそのアルハンブラ宮殿を見るため、
マドリッドから、アルハンブラ宮殿のあるグラナダまで電車で向かった。
グラナダに向かうため、電車に乗った。
車内では私の少し離れたところに、40代くらいの男性が1人座っていた。
彼の右手にはiPad
膨大な書類を彼の席に広げ、その内容を確認しつつ、iPadの画面上のキーボードを活用し、何かを入力していた。
彼はグラナダに向かう、他の人たちとは少し異質だった。
彼以外は、皆電車の中で寝ていたり、しゃべったりしているだけなのに、彼は1人で黙々と仕事をしていた。
そうしているうちに、電車はグラナダに到着した。
イメージしているより、少し近代的な駅だった。
そして、街もイメージしていたものとは違った。
駅を出たところは次のような感じだった。
ホテル
実は、日本を出発する時まで、どのホテルに宿泊するのかはよく知らなかった。
手配していただいた方からの案内はあったと思う。
だが、正直な話、仕事が忙しく何一つ確認していなかった。
話もしてくれたらしいが、しっかりと聞いていなかった。
グラナダでのホテルはパラドールだった。
そのことに旅行中に気がついた。
パラドールというのはスペイン特有の半官半民のホテルチェーン。
日本でも紹介されていることがあるので、ご存知の方も多いと思うが、歴史的な建造物である古城や宮殿、修道院などの文化財を修復して、ホテルとしているものだ。
歴史的な城や宮殿に触れ、中世を感じながら、一級の設備の整ったホテルに滞在できる。
それがパラドールの魅力だ。
(現在、スペインには90を超えるパラドールがある)
パラドールには過去と宿泊する機会がなかった。
でも、一度は泊まってみたいホテルだった。
グラナダでのホテルはまさにそのパラドールだったのだ。
でも、さらに驚いたことがあった。
実は、そのパラドールは世界遺産アルハンブラ宮殿の中にあるパラドールだった。
それはパラドールで特に有名なホテル
parador-de-granadaだった。
アルハンブラ宮殿内にある修道院を改築し、最新の設備が整ったホテルだった。
十年以上前に私が聞いたあるデザイナーの方の言葉
「アルハンブラ宮殿は凄かった。
あれを見ていたら。。気づいたら。。涙が出てきた」
その言葉を思い出しながら、その宮殿内にあるホテルに向かった。




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