スペインの旅「質と美」
それでは、前回に続き、スペインの旅で感じたことをお話ししたい。
今回は2つ目の話
「質と美」という話をさせていただきたい。
スペインに行く前、
このブログでは旅の目的を少しお話しした。
十年以上前のことだ。
私の知り合いのあるデザイナーの方がこう話していた。
「アルハンブラ宮殿は凄かった。
あれを見ていたら。。気づいたら。。涙が出てきた」
そう、彼は話してくれた。
私はスペインには何度か行ったことがあった。
でも、このアルハンブラ宮殿は見たことがなかったのだ。
だからこそ、その言葉がずっと気になっていた。
今回のスペインへの旅の目的
その多くを占めるのがアルハンブラ宮殿だった。
ただ、一方でデザイナーの彼の感性と私の感性は違うかもしれないということ。
そうも考えていた。
実際、アルハンブラ宮殿を見て、どのように私が感じたのか?
その私の感想の前に実際に見た方がどのように感じたのか?
「トリップアドバイザー」などに掲載のネット上の声からまずご紹介したいと思う。
これを見れば、どれだけ多くの方をこの宮殿が魅了してきたのかが分かっていただけると思う。
アルハンブラ宮殿を見た方の意見
「スペインに行くなら、絶対に行くべき場所の一つだと思います。
イスラムの影響が色濃くて、壁や天井の装飾は溜め息が出るくらい美しい」
「とにかく宮殿内に使われているテキスタイルや彫り込まれた模様がものすごい。 二姉妹の部屋は圧巻です。繊細な天井をただひたすら見上げます。 」
「中庭の池に宮殿が映りとても幻想的です。(中略)壁、天井は幾何学模様や透かし彫りなど目を見張るものばかりでした。(中略)みどころいっぱいでした。」
「ヨーロッパの世界遺産は色々と訪れた事があるのですが、基本的にはどれもキリスト教文化を基にした意匠の遺跡建築物だったりしていたのですが、ここはイスラム教文化の意匠の粋を集めたと言っても良い、素晴らしい文化遺産だと思います。(中略)その幾何学模様などの複雑かつ繊細なデザインは見ていても飽きません。お勧めしたい世界遺産中でもベスト3に入るのでは無いでしょうか。」
「映像や写真では見ていたが、実際に見てみると、言葉にできない素晴らしさで、再訪したいと思わせる物が有る。」
「スペインのイスラム時代の建築物で一番行く価値のあるところだと思います。 イスラム時代のものに限っていうならば、スペインではアルハンブラをみれば他は省略しても構わないと思います。」
これだけではない。
アルハンブラ宮殿については、数多くの方がネット上にコメントを残している。
しかも、それは日本人だけではなく、世界中からだ。
言葉にできない素晴らしさ
何度見ても飽きない。
再訪したくなる。
スペイン1の建築物
そのような声を上げている。
では、私はどうだったのか?
私はデザイナーの方のように涙が出ることはなかった。
でも「感動した」なという程度ではなかった。
自分の心が大きく揺さぶられたのを感じた。
「感動した」という言葉でも「美しい」という言葉でも表現できないほどのものだ。
今もあの世界に触れていたい。
そう思わせる何かがあった。
それについてお話する前にこのアルハンブラ宮殿について、まずお話ししたい。
(この宮殿を語る上で歴史的背景がどうしても重要なのだ)
アルハンブラ宮殿
アルハンブラ宮殿はスペインの最南部。
グラナダにある。
アルハンブラ宮殿は声にもあったようにスペイン屈指の世界遺産。
その美しさを一目見るために世界中から多くの方が訪れる場所だ。
でも、実はスペインに屈した
イスラム教徒の宮殿なのだ。
スペインのあるイベリア半島では11世紀に後ウマイヤ朝が滅びた。
そこから、イスラム勢力は急速に弱体化する。
それに対してキリスト教徒によるレコンキスタが加速化していった。
(レコンキスタというのはキリスト教徒によるイベリア半島を再び取り戻す活動のこと)
その状況の中、最後に残されたイスラム王朝があった。
それがナスル朝。首都グラナダの名をとってグラナダ王国と呼ばれていた。
小さな国だった。
アルハンブラ宮殿を建てたのは、まさにその小さな国だった。


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