スペインの旅「資本主義」8

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スペインの旅「資本主義」8

前回、地球には人口がたった1つの国
「日本」しかないという話をした。
企業(法人)はなく、人口100人の個人のみが生活している。

そこで最初にビジネスをしたのはAさん。
そして、Aさんを含めた少数の人が魅力的な商品やサービスを作り上げ、多数の人がそれにお金を払い、使っている。
それが資本主義だという話をした。

私が社会人に成り立ての頃

あるミュージシャンのライブに行った。
その時に彼が言った言葉
それを今でも覚えている。

「僕は皆さんと同じようにチケットを買い、皆さんと同じ場所でライブを観ていた。
それが今は逆の立場にいる。信じられない」

そのようなことを言っていた。
「そんなことを言っていたのか、アイツは」などと思われるのも嫌なので、その方の名はここでは明かさない。

でも、これも同じだ。
舞台に立つ「少数」の人は舞台に立ち、音楽を演奏する。
でも、「多数」は違う。
その音楽を聴くためにお金を払うのだ。
しかも、舞台の上の人と同じように立っているにも関わらず、舞台か座席かによってここまで違う。

Aさんのその後

人口100人の地球。
そのAさんのその後だ。

Aさんは1人でビジネスをやっていた。
そのビジネスはメディアなどに取り上げられ、さらに人気が出てくる。
すると、ますますAさん以外の99人はそれが欲しくてたまらなくなる。

でも、問題が起きた。

どうしたって、1人でやっていると1ヶ月に1個しか販売できない。
単価は1万円の商品だ。
月に残りの99人が1万円ずつ買い、合計99万円が毎月入ってきていた。

つまり、人口100人の視点で言えば、Aさんには毎月99万円が入り、その他の99人は毎月1万円ずつお金が出て行った。
99万円でも十分なはずだが、Aさんはここで「さらに稼ぎたい」と考えた。

その地球には「企業」は存在しなかった。
人口100人は全て個人だった。

そのため、Aさんは「企業」などというものの存在は知らなかったが、4人に手伝ってもらうことにした。
彼らは1人では稼げなかった。
自分で仕事を作ることはできなかった。
そのため、お金を稼ぐどころか、お金は出て行く一方だったのだ。

4人に手伝ってもらうことでAさん含めて5人になり、売上は約5倍になった。
5人以外の95人が1人あたり毎月5個を買うようになったのだ。
毎月99万円を手に入れていたのだが、それが475万円になった。

4人も当然お金を欲しがった。
そのため、Aさんは1人あたり毎月10万円を与えることにした。
4人いるので40万円
それ以外の残りの435万円はAさんのものだ。

4人は稼げなかった状況だったのだ。当然、満足していた。

さらに

さらに、手伝ってもらえる人数を増やせば儲かると思い、それに挑戦した。
でも、そうはうまくいかなかった。
買う方にも限界があったのだ。
働く人を増やしても、買う方は1ヶ月に5個が限界だった。
そのため、売上に対して社員数を多すぎないように「少数」にするようにし、効率化を図った。

Aさんはこの世界の中でビジネスを生み出した数少ない「少数(派)」。
さらに企業の中で(社長として)「少数」になり、
売上に対して社員数も「少数」にした。

実は、このあたりはカール・マルクスの『資本論」と言っていることは少し重なる。
そこでは

「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働虜を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する生産様式」

それが資本主義と定義している。

生産手段は少数の資本家に集中する。
それがまさに資本主義だ。

引き続き、次回、この話を深めていく。

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