スペインの旅「資本主義」11
成功する「少数派」と失敗する「少数派」
その違いは何か?
実は「少数」であると言う意味では前者も後者も同じだ。
そもそも、人は「少数」に属するのに恐怖を感じる。
いや、「多数」でなくなるのに恐怖を感じると言った方が良いだろう。
「皆と同じ行動の方が安心」
そう感じる方は多い。
ある上場企業の経営者は次のように話していた。
「価値観が違うので、周りの人と合わなくなっていきました。ある意味で孤独になっていきます。」
もちろん、その方はそれ以上に幸せなことも手に入れた。
でも、やはりある種の恐怖や不安な気持ちはかかえることになるだろう。
「少数」になるというところまではは成功する「少数」も失敗する「少数」も同じだ。
もし、あなたが起業や独立などをされているのであれば、あなたもその「少数」には入っている。
でも、単に「少数」では成功しない。
「多数」を押さえる「少数」になる必要があるのだ。
「多数」に評価される「少数」になる必要がある。
そう前回はお話しした。
先日、「少数になるのが本当に成功する条件の1つか?」という質問があった。
世の中に絶対はない。
でも、特に資本主義の世界では「少数」であることは重要だ。
この「少数」が成功する条件の1つであるのは資本主義の世界だけではない。
偏差値やTOEICの点数などの世界も同じだ。
TOPに近づけば近づくほど、少数になっていく。
最下位に近づけば近づくほど、こちらも少数になっていく。
でも、平均は膨大な人がいるのだ。
(余談だが、このような記録の世界では「多数」を押さえる必要はない)
では、ビジネスの世界に話を戻そう
ビジネスも同じだ。
完全に平均であれば、それが成功することはありえない。
完全に皆と同じ考えを持ち、完全に皆と同じ行動をしていたら、埋没する。
だからこそ、それとは違う動き、「少数」の考えを持ち、「少数」の動きをする必要がある。
でも、注意が必要だ
多数を押さえる少数になる時は注意が必要だ。
多数の考え、多数の行動を追いかけることには問題がある。
多くの人が目を通す情報を読み
多くの人が行う行動をとり
多くの人が考える考え方を持つ
そのように多数の人と全く同じようなことをしたら、どうなるだろうか?
ビジネスでも
完全に競合の後を追いかけるだけ。
完全に顧客の後を追いかけるだけ。
完全に皆がやっていることを追いかけるだけ。
そうなったら、どうなるだろうか?
平均
つまり、「多数」に埋もれることになる。
トレンドを追いかけているようでいて、実は多数に属してしまう。
何度も言うが、資本主義の世界で成功する重要な鍵は「少数」だ。
「少数」の人や企業がその「少数」であることを忘れ、「多数」を追いかけ、「多数」になってしまうことは避けなくてはならない。
そうではなく、「少数」の人や企業は「多数」を知ることで、その「少数」である強みをより尖らせることが重要だ。
完全に「多数」になってはいけない。
多くの先人たちが同じことを言っている
例えば、秋山好古。
ご存知のとおり、「坂の上の雲」の登場人物。
陸軍大将にまでのぼりつめた人物だ。
彼の弟、真之(後に海軍中将になる)が新聞を読んでいるときに、秋山好古は急にその新聞を取り上げ、叱った。
「おのれの意見もない者が、他人の意見を読むと害になる」
そう言うのだ。
「少数」であることを忘れてはいけない
「少数」であること。
好古の言葉で言えば、「自分」「自社」というものを忘れてはいけない。
「多数」の人たちがやることを知ることも、考えることも、行動することも良い。
でも、それは「多数」に入るためではない。
あくまで、「少数」であることを忘れてはいけない。
自分というものを忘れてはいけない。
重要なのは「少数」
その次に(「少数」でありつつ)「多数」を押さえることなのだ。
その逆ではいけない。
世の中で起きていることを
あなたの「少数」の強みに生かすために
知るのだ。行動するのだ。
多数の人々は、多数に同化するために多数の知識を得ようとする。
「これを皆が知っているから」とか「これを皆がやっているから」というのを追いかける。
でも、成功する「少数」は違う。
その少数を生かすために多数の知識や行動をおさえるのだ。
多数の人々と成功する少数の人ではその根底にあるものが違うのだ。


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