「スティーブ・ジョブズは世界最高の経営者か?(総集編6ー10)」
引き続き、「スティーブ・ジョブズは世界最高の経営者か?」
その総集編をお伝えしたい。
今回、ご紹介するのは第6回から第10回。ポイントは次のとおりだ。
前回も少しお話ししたが、
「見かけ」を軽んじない。
実際、素晴らしい製品を持っているのに、それが軽んじられているがためにうまく行っていないというケースが少なくない。(顧客調査などでは優れた結果なのだが、そもそも「見せ方」が悪く、購入してもらえないケースだ)
あなたのビジネスを振り返って欲しい
実際に購入していただいた方からは「満足」の声が上がっているのに、あまり売上が上がらない。
そのような場合は、「見かけ」を軽んじている可能性が高い。
もっとはっきり言えば、見せ方が悪いのだ。
顧客に買いたいと思わせる「外観」ではないのかもしれない。
考えてほしい。
あなたは日経新聞を読み、日経ビジネスやハーバード・ビジネス・レビューなども読んでいるかもしれない。
ビジネス書などでも勉強されているかもしれない。
それ自体は悪いことではない。
でも、それらを読んでいても、まず「芸術」や「デザイン」の話題は出てこない。
記者は芸術家ではないし、デザインの専門家でもない。
記事を書いている連中は「経営」などを研究している専門家たちだ。
彼らはデザインの専門家ではない。逆に言えば、デザインに関する質問ができないのだ。
スティーブ・ジョブズに対してもそうだ。どうしたって、ビジネス寄りの質問になる。
皆が分かる4P。
つまり、製品、価格、流通、プロモーションのビジネスマンが理解しやすい内容。
そして、マーケティングやイノベーションなどの話だ。
そのようなビジネス寄りの質問をしたら、当然ビジネス寄りの答えしか導き出せない。
(それでも、ジョブズの記事にデザインの話が取り上げられているのだから、よほどジョブズはデザインにこだわっていたと言える)
特に、これから起業しようという方にお伝えしたいのだが、
いかに素晴らしい「製品」を作ろうが、
いかに素晴らしい「流通」を築こうが、
それだけでは売れない。
「マーケティング」や「イノベーション」もそれだけでは売れない。
起業した段階では、あなたの企業のことを誰も知らない。
あなたの製品のことも誰も知らない。
口コミが発生することもない。
多くの企業はその状況からスタートする。
その状況で買ってもらうにはどうすれば良いか?
まずは手にとってもらわなければならない。
では、手にとってもらうにはどうすれば良いのか?
見てもらうことだ
顧客とあなたのビジネスの最初の勝負
購入前の時点では
「顧客の感覚」からスタートする。
まずはこの勝負に打ち勝つ必要があるのだ。
人に見てもらえなければ、手にとってもらうことはできない。
だからこそ、「視覚」を意識することだ。
そして、その「視覚」に影響を与えるものこそ「デザイン」や「芸術」など、外観を磨くことだ。
「中身が重要」と言う、もっともらしい言葉に惑わされないでほしい。
それは一見もっともらしく聞こえる。
でも、中身が素晴らしくても、それを伝えることができなければ、無駄だ。
私の知っている例でも、(失礼だが)中身が大したことなくとも、その見せ方が一流の企業は実際に成功を遂げる。
それに「外観」を磨くことはお金のかかることではない。
もちろん、有名なデザイナーにお願いするのであれば、話は別だが、
工夫すれば、外観を磨くのにお金をかける必要はない。
そもそも「芸術」がそうだ。
10億円の絵画であっても、それにかかっているコストは絵の具などだ。
たかが知れている。
そのようにほとんどお金をかけていないものが10億円の価値を生む芸術作品になることもある。
それをデザインをする時に意識してほしい。
これは製品のデザインに限ったことではない。
パンフレットだって、そうだし。
サイトやパッケージだってそうだ。
もっと言うと、営業マンのスーツ姿や提案書もデザインすることだ。
あらゆる顧客との接点において、デザインは非常に重要だ。
そして、次の質問をすることだ。
「芸術レベルになっているか?」
「デザイン」を「芸術」に高め、ひいては顧客の多くが理解できる「芸術」にすることだ。
顧客の理解できない「芸術」ではなく、ターゲット顧客の最大公約数を意識した「芸術」
それこそが、顧客の感覚への訴求力を高め、反応を高めることにつながる。
ぜひ、意識してほしい。
第6回から第10回については下記のとおりだ。
まだ、読まれていない方は、ぜひご一読いただきたい。


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