スティーブ・ジョブズは世界最高の経営者か? 2

blogcopy1

「スティーブ・ジョブズは
世界最高の経営者か? 2」

様々なところで言われている「スティーブ・ジョブズが世界最高の経営者」だとか、「カリスマ経営者」だとか、さらには「スティーブ・ジョブズを見習え」という言葉を聞くと、若干違和感を感じる。

前回、そのようにお伝えした。

ここは再度お伝えするが、私はスティーブ・ジョブズを認めないような人々とは違う。
むしろ、彼のことは幼い頃から好きなのだ。ましてや、今はそれがさらに高まっている。
彼のことを悪く言いたいわけではない。

実際、このブログで「スティーブ・ジョブズ」関連の記事を書いたのは34回。
「アップル」のことを書いたのは70回だ。信じられないほど多い。
私の中では「アップルやスティーブ・ジョブズのことだらけにならないように」と思っていたのだが、実際にはそうなっていた。
だからかもしれない。ブログを読んでいる読者の方からは「橋本さんのおかげでアップルが好きになりました」などとも言われる。

その私でも、「スティーブ・ジョブズを見習え」などという風に皆が見習うべき「世界最高の経営者」かと聞かれたら、そうではないと私は答える。

確かにアップルをゼロから世界トップの企業にまで成長させたのだ。
世界1の企業に成長させた経営者、もしくは起業家ということで異論はない。

でも「世界最高の経営者」ではない。

今回から、それについてお答えしたい

それでは「世界最高の経営者」ではないとして、彼は何者なのか?
実は私はその答えと、その価値や力について、これまで誰にもお話ししたことがない。
そのため、私の中にぼんやりと存在するもの。それを今からお伝えしたい。

では、彼は何者なのか?

彼はそもそも「経営者」ではない。

「経営ができる芸術家」だ

誤解しないでいただきたいのだが、「芸術ができる経営者」でもない。
どちらかと言えば、「経営」寄りではなく、「芸術」「アート」寄りだ。

「でも、世界1の企業を創ったのだから、芸術家ではなく、経営者だろ」

あなたはそのように思うかもしれない。
では、ここであなたに質問をしたい。

あなたが働いている会社で「芸術」や「アート」という言葉を使う方はいるだろうか?
もしくは知人の経営者などでも構わない。

例えば、上司からの「君は最高の芸術を生み出すことができるよ」という言葉でも良いし、「うちの会社で芸術を生み出す」というものでも良い。

これは非常に少ないはずだ。正直、私は皆無だ。
「アート」という言葉、「芸術」という言葉をビジネスの中で聞いたことはまずない。

通常のビジネスマンは「芸術」「アート」など気にもしていない。
むしろ、無関係だ。
重要だと言っている方も本当の意味で重要だとは思っていない。
これが通常の経営者だと私は思う。

だが、スティーブ・ジョブズは違う

彼が生み出す製品は既に「美しい」と評価されているので、ジョブズの「行動」や「成果」については説明をするまでもないだろう。では、「言動」はどうか?

実はこの「言動」が違うのだ。
彼の代表的な言葉の中には次のようなものがある。

jobsart

これだけではない。とにかく、「芸術」「アート」「デザイン」「美しさ」「文化」などの芸術的価値観に対するジョブズの姿勢が理解できる言葉は非常に多い。

それはジョブズの言葉だけではない。
実際にジョブズと働いてきたマック・チームのアンディ・ハーツフェルドも次のように述べている。

jobsart2

スティーブ・ジョブズと共に働いた人々でさえ、「芸術」という言葉を口にしていたのだ。
当然、ジョブズは「芸術」的価値観で動いていた。
それも、周囲の人々を巻き込むほどの力を持ってだ。

このブログでは、これまで非常に多くの経営者の名言をご紹介してきたが、他の多くの経営者の方からはこのような言葉はなかった。
常識では考えられない。いや、非常識なのだ。

どなたでも構わない。実際に他の有名な経営者の方の名言や言葉を見て欲しい。
これほど「芸術」などという言葉は出てこない。
いや、ほぼない。

むしろ、ジョブズの言葉は偉大な芸術家の言葉に近い。

例えば、芸術家ロダンの言葉に「芸術家は自然を俗人が見るようには見ない。芸術家の感動は、自然の外観に隠されている内部の真実をあばき出す」とある。

外観に隠されている内部。
これはスティーブ・ジョブズも同様のことを述べている。
先ほどのご紹介した言葉もそうだ。

jobsart3

非常に芸術的な感覚でビジネス、製品、サービス、そして人間を見ている。

少し芸術的な話になっているが、それがビジネスにどう繋がり、どのように優位性を持つのか?
それを次回以降、説明していきたい。
実はそれは非常に強力なものなのだ。

blogcopy2

コメント

  1. 壱号 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    記事読ませていただきました。企業も同じく芸術家であることがブランドであることだと思います。

    様々な差別化を他社と比較して行っている時点でオリジナリティを欠いているのかもしれません。っといっても実際に完全なオリジナルを作り出すことは不可能に近いので結局は比較して考えなければなりませんが。

タイトルとURLをコピーしました