ジョブズと資本主義

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ジョブズと資本主義

前々回で「資本主義」の話は終了した。
最終回の最後にはスティーブ・ジョブズの動画をご紹介させていただいた。

「あの動画の意味がよく分からなかった」

そのような方もいると思う。
そのため、今回はその補足をさせていただきたい。

最後にお話ししたのは
「少数」と「多数」の関係は「少数」が与え、「多数」が使うというもの。
資本主義の世界では与える側は「少数」でその与えられたものを使う側は「多数」なのだ。

ぜひ、1日を振り返ってほしい。
普通の人(多くの人)は世の中にいる「多数」の人に与える(貢献する)以上に使うことが多い。
逆に「少数」の人は使う以上に与えることが多いのだ。

例えば、ジョブズが生きている時の話であれば、彼の1日のうちに世界中の人にiPhoneやiPadやiPod、iMacなど、魅力的な製品を膨大な「多数」の人に「与えている(使わせている)」。
でも、彼が1日のうちに「使う」ものなど、それから比べれば微々たるものだ。
それに彼自身、自分のiPhoneやiMacを使っていたのだ。
自分にも「与える」ということを考えれば、「与える」量は膨大で「使う」量はごくわずかだ。

つまり、与える側の「少数」につけば良いのだ。
でも、そのためには多数の人をおさえる「少数」にならなければならないし、それを実現しうる「強み」が重要だ。
そうお話しした。

「スティーブ・ジョブズの動画」

それでは、ご紹介した「スティーブ・ジョブズの動画」
それがどのような意味を持つのか?

スティーブ・ジョブズの意図を汲み取るというよりは、今回の「資本主義」の話に合わせてお話ししていきたい。

実は、この動画は凄まじいものだ。
その理由はジョブズが凄いからというわけではない。
ジョブズが正直だからだ。

ジョブズはまずこう言った。

「あなたが大きくなったら(親や大人たちに)こう言われる。
『世界をあるがままに受け入れなさい。あなたの人生は、その世界のなかで生きることだ。
(無理やり)壁をぶち壊そうとしてはいけない。
いい家族を持って、楽しんで、多少のお金を蓄えなさい』と。
そんな生き方は、とても限られた生き方だ。」

そう、彼は言う。

これは何か?

実はこれこそが「多数」派の生き方だ。
考えてほしい。
世界の大半は「多数」派だ。
当然、その世界のものをあるがままに受け入れれば、
そして、その世界の中で生きていれば、多数派になる。

さらに、その「多数」派に属したまま、壁をぶち壊さずにいたら、「多数」派のままだ。
ジョブズの言葉からそう考えることができる。

さらに、ジョブズはこう言う。

「もしもあなたが一つの純然たる真実を発見したならば、人生はもっと大きなものになるだろう。
あなたの周りの『人生』と呼ぶすべてのものは、あなたよりも賢くない人が作り出したものであり、あなたはそれを変えることができ、影響を与えることができる」

ここは正直様々な解釈をすることができる。
「強み」と解釈するのか?
それがもたらす「効果」と解釈するのか?
ジョブズがどのように考えていたのか?
その真実は彼自身に聞いてみなければ分からない。
ただ、それは問題ではない。

重要なことは「強み」だ

私が成功する経営者の方々とお会いして感じるのは「強み」だ。
この「強み」がどのようなものかというと、まさにジョブズのこの言葉どおりのものだ。

ジョブズの言葉を借りて言えば、
「あなたの周りの人生と呼ぶすべてのものは、あなたより賢くない人が作り出したものであり、あなたはそれを変えることができ、影響を与えることができる」と思えるような「強み」。
それを成功する経営者は持っている。

絶対に彼らはそれを言わないが、その経営者の心の中では「なんで世の中の連中はこんなことができないんだ。バカなんじゃないのか?俺ならそんなダメな状況を変えるし、影響を与えることができる」と心の中で思えるような「強み」だ。
その「強み」こそが「純然たる真実」とも言える。
また、そうした強みを持つ「効果」もまた「純然たる真実」とも言える。

あなたにもあったと思う。
学生時代や社会人時代。
あなたが「強み」を持つ分野で周りの連中を眺めた時、「なんでこいつら、こんな簡単なことができないんだろう」と感じるものがだ。

それを「世界」に対して感じるもの。
それこそが「強み」だ。

さらに、ジョブズはこう言う。

「そしてあなたは、他の人も使える自分なりのものを作れるんだ。
一旦それを学んだら、もはや今までの自分とは違った人生を歩めるようになるだろう。」

「強み」を使い、他の人も使える自分なりのものを作る。

それこそが私がお話ししてきた与える側の「少数」派になれる方法だ。

それを一旦学んだら、もはや「多数」派とは違う人になる。
「少数」派の自分になれるのだ。

まさに資本主義の定義のとおりだ。
「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する」の生産手段を持つ「少数」派になるということだ。

これは真実だ。

でも、多くの経営者はこのことは決して言わないと思う。
なぜなら、「なんで世の中の連中はこんなことができないんだ。バカなんじゃないのか?俺ならそんなダメな状況を変えるし、影響を与えることができる」と心の中で思っていたとしても決して言わないからだ。

お話ししたとおり、「少数」派は「多数」派に支えられて生きているのだ。
「多数」派に支えられて成功しているのだ。
だからこそ、「多数」派の人々が「こいつ、偉そうに」と思うようなことは決して言わない。
そのため、「多数」派の多くの人にはこの真実が分からないのだ。

ジョブズはその点が違う。
ある意味、変人と言うか、正直なのだ。
それだけ、この動画は貴重な動画と言える。

最後にもう一度見てほしい。

■英語
jobslifee

■日本語
jobslifej

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