カリスマを学べ
「彼の得意技に、話し相手を見つめるというのがあった。相手の目をじっと見ながら話し、目をそらさせない。そうやって、自分が欲しい反応を手に入れるんだ」
スティーブ・ジョブズ
【橋本解説】ジョブズは大学1年の時、ある人物に強く惹かれる。
ジョブズは自分中心的。その意味で、彼が強く惹かれた人は非常に少ないけど、そのひとりがフリードランドだ。ジョブズは彼のカリスマ的な個性を取り入れ、数年間は彼を導師のように敬う。ジョブズは言う。
「彼の得意技に、話し相手を見つめるというのがあった。相手の目をじっと見ながら話し、目をそらさせない。そうやって、自分が欲しい反応を手に入れるんだ」と。
「ジョブズはカリスマだ」と言われる。でも、そのカリスマは最初からあったものじゃない。
確かに当時も彼は異常なほど自己中心的だったし、他の人に合わせるようなところも少ない。ある種のカリスマ性はあっただろう。でも、その彼が恥ずかしがり屋に見えてしまうほどのカリスマがフリードランドだった。
フリードランドは善人じゃない。リード大学入学以前にも逮捕歴がある。カメラ目線で笑いながら警察に連行される姿が新聞に報道された。全くもって余裕だった。さらに驚くのはその後にリード大学に入学してからだ。「汚名をすすぐ必要があるな」と言って、自治会長に立候補し当選してしまう。逮捕された後の自治会長当選も大したことだと思っていない。常に「自分」であり続け、人や状況に合わせない、しかもあらゆることを不可能だとも思っていない強烈なヤツだった。
ジョブズが夢中になったもう1つの理由は「東洋思想」だ。ジョブズ以上に東洋思想を理解していた。当時、ジョブズがハマっていた東洋思想の本「ビー・ヒア・ナウ」の著者ラム・ダスの講演もフリードランドは聴いていたし、1973年にはインドへ行き、その著者ラム・ダスの導師にも会っている。「悟りは可能だ」と強く信じるその激しさにジョブズは魅了された。
フリードランドの「カリスマ(超自己中心的)」と「東洋思想」に強く「共感」し、強く惹かれ、導師のように敬うようになる。ジョブズがフリードランドから学んだことはいくつかあるのだけど、
重要視する1つが「アイコンタクト」。でも、いわゆる「アイコンタクト」なんて生易しいものじゃない。カリスマとしての「アイコンタクト」だ。「話し相手をじっと見ながら話し、目をそらさせない、そして自分が欲しい相手の反応を手に入れる」。
これは後にジョブズ自身の特徴と言われるものの1つ。静かにじっと相手の目を見つめ、相手の臆病さや、弱気さ、そのような相手の反応を手に入れ、優位に立つ。これはまさにフリードランドがやっていたことだった。
余談だけど、自分が劣位に立ちたい時はこの逆をやることだ。(これも必要だと思う)相手の視線に耐えられないように「目をそらす」など臆病な様子で振る舞えば、相手は「弱い」と思ってくれる。
【今日の質問】あなたの「アイコンタクト」はどうだろうか?
参考:Steve Jobs The Exclusive Biography



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